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    英語の句読点

    2023.10.03 /Tips

    Contents はじめに さまざまな英語の句読点 おわりに はじめに 英語で句読点のことをpunctuationと言います。 日本語にはなく、英語に特有な句読点(punctuation)があるので、 どのように使えばいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。 しかし、英語のライティングをする際にはそれらを正しく使いこなすことが必要になってきます。 たとえ単語や文法が正しくても、句読点の使い方を間違えてしまうとライティングが台無しになってしまいます。 今回は英語の句読点の基本的な使い方についておさらいしてみましょう。   さまざまな英語の句読点 「.」ピリオド 日本語の句点「。」と同じで、ピリオドは文の終わりを意味します。 英語では「full stop(完全なストップ)」と言うこともあります。 話し言葉で「Period!」ということがありますが、それは「はい、おしまい!」という意味です。 ・略語の後ろにつける際にも使う 言葉を省略する際に、略語の後ろにピリオドをつけます。 例: Mrs. (ミセス) Dr. (ドクター) No. (ナンバー) Mt. (マウント、~山) Dec. (ディセンバー、12月) Etc. (エトセトラ、等々) 「,」カンマ カンマは、使い方によって意味が変わってしまうこともあるので、重要な句読点と言えます。 例: Let’s eat, grandma! (おばあちゃん、食べようよ!) Let’s eat grandma! (おばあちゃんを食べよう!) 日本語の「、」と似ていますが、英語ではもっと多彩な使い方をします。 カンマは文章を読みやすくする役割があるのですが、英語では曖昧に使うということではなく、 ある程度決まったルールが存在します。 10以上のルールが存在する奥が深い「カンマ」ですが、ここでは頻繁に目にする主なルールを見ていきましょう。 ・3つ以上のものを列記するときに使う 例: I like apples, bananas, and oranges. ・2つの文をand、but、orなどでつなげるときに使う 例: I baked some cookies for Susan, but she only ate one. ・IfやWhenなどを主節より前に置くときに使う 例: If you will do your homework, the teacher will be happy. ・補足表現を挿入するときに使う 例: The dog, which was very hungry, ate all the sandwich on the table. ・日付や年号を表記するときに使う 例: On December 4, 2022, I celebrated my 50th birthday. 「:」コロン 日本人にはあまり馴染みはないですが、英語ではよく目にする句読点です。 ・最も多い使い方として、前の文章の内容を捕捉する使い方があります。 コロンの前と後の文が、内容的にイコールになり、「それは・つまり・すなわち」でつなげる文になります。 ただし、コロンの前に来る文章は、独立した完全な文章でなければなりません。 My grandmother gave me good advice: make new friends and keep the old. ・例を挙げるとき、リストアップするときに使う These were the things that he gave me: vegetables, fruit, bottles of milk, bread and paper towels. ・引用文の前に使う This was a phrase said by Anne Frank: “Whoever is happy will make others happy too.” 「;」セミコロン コロンと同様、日本人には馴染みが薄いですが、英語ではよく目にする句読点です。 正確に使いこなすには難易度が高い句読点なので、使い方に迷ったら使用を避けて、新しく文を作るのが無難でしょう。 コロンとセミコロンの違いが分からず、混同されている方も多いのではないでしょうか?実はそれはネイティブでも同じことです。 ・接続詞の代わりに文と文をつなぐ 文と文を繋ぐ役割は、コロンと同じですが、コロンは前後の文が内容的にイコールなのに対して、 セミコロンは前から後ろに時間・内容の流れで繋ぐニュアンスになります。 口語なら、接続語に “and / but / so ” などを使って、前後の文を繋げます。 下記例文を参照して、そのニュアンスをつかんでみてくださいね。 例: We set out at dawn; the weather looked promising. I bought a new car; it’s bright blue. ・具体的なリストを列記する際に使う 例: The conference was attended by delegates from Paris, France; Paris, Texas; London, UK; Stockholm, Sweden; Colombo, Sri Lanka; and Mumbai, India. It’s as easy as a,b,c; 1,2,3; doe, rae, mi. 「’」アポストロフィ アポストロフィはそこに文字が省略されていることを示したり、所有を表したりします。 ・省略形のときに使う 「I am」=「I’m」や「do not」=「don’t」などの省略形の場合に使います。 英語では頻繁に出てくるパターンです。単語間のスペースは不要なので、スペースはつめましょう。 ・誰か(名前)の所有を表すときに使う 「誰々の~」と所有を表現する場合に使います。この場合は、名前と「s」の間にアポストロフィを入れます。 例: John’s bag(ジョンのバック) 複数の人物の所有を表すときには、単語の最後(sの後ろ)にアポストロフィを持ってきます。 例: I went to my parents’ house.(両親の家) 例: She wasn’t able to remember the students’ names.(生徒たちの名前、複数) 「” ”」クオテーションマーク クオテーションマークは日本語の引用符(「 」)と同じで、人の発言を引用する際や、特定の作品名を表記する際などに使います。 ・自分も含めて誰かが発言した言葉を1字1句違わずに引用する場合に、直接話法のケースで使う 例: She said, “I want to go to the movies.”(彼女は、「私は映画に行きたい」と言いました。) ・本、小説、詩、記事などの作品のタイトルを表記する場合に使う 例: I read the new book, “The Last Adventure.”(私は新刊の本『The Last Adventure』を読んだ。) 「-」ハイフン ハイフンはダッシュと間違えやすいので、その違いをおさらいしましょう。 ダッシュはハイフンよりも長く、エンダッシュ (–) とエムダッシュ (—)の2種類があります。 ハイフン(-)は複数の単語を結合するために使用されるものです。 ダッシュは、強調・説明したり、導入部や結論であることを示したりするために使用され、ダッシュで囲まれた部分に注意してもらうためにつけられます。 要するに、補足的で重要ではないことに使うパレンセシス( )の反対の使い方をします。 ・2つ以上の単語をつなぐ場合によく使われます。その際、単語の間にスペースは必要ありません。 例: well-known(有名な) 6-year-old child(6歳の子供) all-you-can-eat(食べ放題) mother-in-law(義理の母親) sixty-four (64) ex-girlfriend(元彼女) 「…」エリプシス ピリオドが3つある表記で、日本語では「三点リーダー」と言われるものです。英語では「ellipses」と言います。基本的に前後に1つずつスペースを入れます。 ・丸々文章を省略、または一部を省略する場合に使う 例: Thoreau notes: “I learned ... that if one advances confidently in the direction of his dreams, ... he will meet with ... success. ... He will put some things behind, will pass an invisible boundary. ... In proportion as he simplifies his life, the laws of the universe will appear less complex....” ・くだけた文章でのエリプシスは、話者の思考がそれたり、躊躇したりする様子を表す 例: If only he would … oh, it doesn’t matter anymore. I didn’t really … well, what I mean … see, the thing is … I didn’t like it. 「( )」ブラケッツ(括弧) 括弧は日本語と同じように、基本的には補足説明をするための句読点です。 括弧の部分を取り除いても、文の意味が通るようでなければなりません。 英語の括弧には4種類ありますので、ひとつずつ簡単におさらいしましょう。 ・Parentheses ( ) 必須ではない情報で、関連しているがそれなしでも文章の意味が成立する場合に付け足す 例: Last week she visited Tochigi (her hometown). ・Square brackets [ ] 括弧の中に括弧を使用したい際に使う 例: (The “Enter” button is located on the right side of the keyboard [see the picture on page. 8]) ・Curly brackets { } 数式やコンピューターのプログラムを表記する際に使ったり、並列の単語を並べたりするときに使う ・Angle brackets <> Curly brackets と同様に、数式やコンピューターのプログラムで使ったり、二重にして > quotation mark と同じように使ったりする   おわりに 句読点は、私たちの考えを整理し、伝えたいことが伝わりやすくすることを可能にしてくれるツールです。 文の内容を正しく書くことができたとしても、句読点なしでは文の区切りや文を正しく分割することができなくなります。 句読点の役割が、文を読みやすくするということはどの国の言語でも同様です。 英語でも、句読点が表す意味を理解することで、リーディング力が自然と高まります。また、ライティング時も相手に正確に英文の内容を伝えることができます。 英語の句読点を使う際に間違えやすい注意点として、句読点の前後のスペースの有無があります。 前後の単語にくっつけるもの、スペースを空けるもの、などそれぞれスペースの使い方を間違えないように特に注意しましょう。 英語の句読点を使いこなすのは、英語が得意な人でもなかなか難しいことです。 英語の句読点は奥が深いからこそ、上手に使いこなせると良い印象を持たれるのも事実です。 今回は、英語の句読点を覚えるための基本的な知識をおさらいしました。
    署名

    2023.10.02 /Tips

    Contents はじめに ビジネス英語メールの署名の基本 日本と違う点について 署名の各項目の書き方 署名のテンプレート NGな署名とは 署名の注意点 終わりに はじめに 英語メールを書く際に、署名(差出人情報)の書き方で悩んだことはないでしょうか? ビジネス英語メールでは、末尾に書く署名には差出人の基本情報を伝える役割があり、 署名を書くことはマナーとして欠かすことのできないものです。 日本語と英語とでは署名の書き方は異なります。 英語メールの署名には一定のルールがあり、書くべき項目とその順番は決まっています。 この記事では、ビジネス英語メールの署名のルールや、実際に使えるテンプレートをご紹介します。   ビジネス英語メールの署名の基本 ビジネスメールにおいて、署名は名刺と同じ役割を持ちます。 署名に書くべきことは、名刺に記載されているのと同じになります。 署名によって、面識のない相手に自分のプロフィールが伝えられることは便利ですし、相手の信頼を得ることもできます。 たとえ面識のある相手でも、メールに署名がないのは失礼にあたる上、相手に余計な手間をとらせてしまうこともあるので気を付けましょう。 署名を添えることは、相手への気配りにもつながります。 相手から見て、メールの送り主がどこにある、どんな会社の、どの部署の人なのかがすぐに分かることが、署名の役割です。 その前提をもとに、英語で署名を書く基本事項について解説します。 <署名に必要な記載事項> 1 名前 2 役職・部門 3 会社名 4 会社の住所 5 Eメールアドレス 6 電話番号 7 ファックス 8 会社のwebサイト 9 会社のロゴ 10 お知らせ 以上の10項目となります。順番もこのように決まっています。 この全ての項目を入れている人もいれば、役職や会社のロゴは入れずに、必要最低限の署名を使っている人もいます。 情報をたくさん盛り込むか、必要最低限にするかは自由ですが、情報は多い方が、相手に自分について知ってもらいやすくなります。 ——————————————————— Taro Yamada Manager, Sales Department ABC Co., Ltd. 123-4-5 Kita-Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 123-4567 E-mail: taro.yamada@abc.com Tel: +81-3-1234-5678 Fax: +81-3-2345-6789 URL: http://www.abccorporation.com ——————————————————–   日本と違う点について 日本語の署名と比べると、日本語では「会社名」「役職・部門」「名前」と、 会社名のような全体的な情報から個人情報へと書いていくのに対し、 英語では「名前」「役職・部門」「会社名」と、個人情報から全体情報へと書いていきます。 なぜこのような違いになったのかについては、文化的な背景(個人と組織の関係性の違い)が挙げられるかもしれません。 日本では「どこの社員か」ということがより重要な情報であり、欧米では組織よりも個人に焦点が当てられています。 住所の書き方でも、日本は大きな区分から小さな区分へ書いていくのに対し、欧米では番地などの小さな区分から大きな区分へと表記します。 個を意識する欧米と、集団や組織での調和を重んじる日本の文化的な背景の違いが、署名にも表れていると言えます。 文化の違いがあることに注意して、英語の署名を整えていきましょう。   署名の各項目の書き方 1) 名前 英語で名前を書くときには、名(ファーストネーム)を先に、姓(ラストネーム)を後に置くのが国際的なスタンダードです。 しかし、近年では自国の文化を大切にすることも尊重されているので、日本人の名前を英語でも姓・名の順で書くことも増えてきました。 その場合、どちらが姓か、はっきりと分かるようにするために、「SUZUKI, Taro」というように姓を大文字にしてカンマを打つと、 どちらが姓で名か、理解してもらえます。さらに、海外の人たちにとって、日本人の名前から男女の区別をつけることは難しいので、 名前の後ろに「(Mr.)」や「(Ms.)」をつけると、相手がメールを書く際に「Dear Mr.~」と迷わずに敬称を付けられるため、敬称も記載しておくと親切です。 <例> Taro Suzuki (Mr.) SUZUKI, Taro (Mr.) 2)役職 名前の次に、役職と所属部署を記載します。短ければ1行で表記してもOKです。 役職がない場合には「Staff」や「Member」などと書くこともありますが、何も書かなくても構いません。 一般的には「Taro Suzuki, Sales Manager」のようにカンマで区切ったり、改行して下に書いたりします。 以下のよく使われる役職名・部署名を参考にして下さい。 役職の英語表記は会社によって異なる場合があるので、正式な英語表記については会社に確認しましょう。 <役職名> 社長 President 副社長 Executive Vice President / Senior Vice President 最高経営責任者 CEO 取締役会長 Chairperson 代表取締役 Representative Director 専務取締役 Senior Managing Director / Executive Managing Director / Senior Executive Director 常務取締役 Managing Director / Junior Managing Director 社外取締役 Outside Director 取締役・役員 Director 相談役 Senior Adviser / Executive Adviser 部長 General Manager / Chief Director 課長 Manager / Section Chief 役員 Director / Member of the Board / Executive Officer 支社長 General Manager / Vice President 支店長 Branch Chief / Branch Manager / Branch Office Manager / Office Manager 本部長 Chief of Headquarters / General Manager / Division Director 部長 General Manager / Manager 次長 Assistant General Manager / Deputy Manager 課長 Section Chief / Section Head / Section Manager / Manager 課長代理 Assistant Section Chief / Deputy Manager / Acting Manager 室長 Chief / Director / Head of Section 課長 Section Chief / Section Head / Section Manager / Manager 課長代理 Assistant Section Chief / Deputy Manager / Acting Manager 室長 Chief / Director / Head of Section 係長 Section Head / Unit Head / Section Chief / Deputy Manager 主任 Supervisor / Chief / Head / Assistant Manager 役職のない一般社員 Member 派遣社員 Temporary Employee 見習い・研修生 Trainee インターン・助手 Intern 3)部署名 役職の次に所属部署を記載します。一般的に英語で「部」は「Division」、「課」は「Department」、「室」は 「Office」と呼ぶことが多いです。所属部署を表すには次のような英語表記を参考にして下さい。 同じ部署を指す英語表現が複数あったり、所属部署の英語表記は会社によって異なったりする場合があるので、正式な英語表記については会社に確認しましょう。 <部署名> 営業部 Sales Department 営業企画部 Sales Planning Department 総務部 General Affairs Department 企画部 Planning Department 宣伝部 Advertising Department 経理部 Accounting Department 法務部 Legal Department 秘書課 Secretary Department 人事課 Human Resources Department 財務部 Finance Department マーケティング部 Marketing Department 広報部 Public Relations Department 購買部 Purchasing Department 開発部 Research and Development Department 技術部 Engineering Department 品質管理部 Quality Control Department 製造部 Production Department 顧客サービス部 Customer Service Department 海外事業部 Overseas Department 4)会社名 英語での会社名の表記方法については、株式会社の場合は「Co., Ltd.」を使います。これはCompany Limited の略です。 これをさらに略して「Ltd.」とする場合もあります。 「Co., Ltd.」は日本の株式会社でよく使われている表現で、アメリカやイギリスでは「Ltd.」がよく使われます。 <「Co., Ltd.」の表記上の注意> ・ 「Co」の後にピリオド「.」とカンマ「,」を入れる。 ・ 「Co.,」の後に半角スペースを入れる。 ・ 「Ltd」の後にピリオド「.」を入れる。 登記済み法人の場合、「Inc.」または「Corp.」を使います。それぞれ、「Incorporated」「Corporation」の略です。 「Inc.」はイギリスでよく使われ、「Corp.」はアメリカと日本でよく使われる表記です。 使い方としては「ABC Co., Ltd.」のように、先に会社名を書きます。 会社名は固有名詞なので、英語表記をどのようにするかは会社が決めるものです。 会社の英語表記は正式に決まっていることが多いので、迷ったらホームページを見たり、会社に確認したりして正式な表記を使うようにしましょう。 5)会社所在地 日本語で住所は、全体の大きなくくりから小さなくくりの順に書きますが、 英語での住所の書き方はその逆で、建物名、番地、市区町村、都道府県、郵便番号、国の順に書きます。 <例> 日本語:〒123-4567東京都品川区東品川1-11-11 英語:1-11-11, Higashi-shinagawa Shinagawa-ku, Tokyo,123-4567, Japan 地名は基本的にローマ字の表記で問題ないですが、英語で書いても構いません。 例:Naka Ward, Yokohama City, Kanagawa Prefecture(神奈川県横浜市中区) 所在地を英語で表現する際は、下記の英単語を参考にしてみてください。 都 metropolitan area 県(道・府) prefecture 市 city 町 town 村 village 区 ward 北海道を除き、東京都の「都」や埼玉県の「県」は省略してTokyoやSaitamaなどと記載しても問題ありません。 <英語で住所を書く際の注意点> ・ 各表記の間にカンマ「,」を入れる ・ 「〒」マークはつけない ・ 建物の階数を表すときは「5F」(意味:5階)などと記載する ・ 部屋番号は「#502」(意味:502号室)などと記載する 6)Eメールアドレス メールアドレスを記載する際には、「E-mail: taro.suzuki@abc-trading.co.jp」のように表記します。 英語では「mail」と書くと「郵便物」の意味になってしまい、電子メールを意味しませんので、必ず「E-mail」「Email」「e-mail」などの表記を使うようにしましょう。 7)電話番号、FAX 電話番号を書く行には、会社の電話番号とファックス番号を併記するか、 あるいはFAX番号を省いてしまって会社の電話番号のみを記載しても構いません。 FAXは海外ではあまり使われていないので、省略することも多いです。 Eメールアドレスの記載順は電話番号・FAX番号と前後しても問題ありません。電話、FAX、メールの順に並べてもよいでしょう。 電話番号を記載する際の表記は 「Tel:」、FAX番号は「FAX:」 にします。 英語でビジネスメールを送る際は、国外の相手へ連絡する場面が想定されます。 電話番号は国際電話をかける場面を前提に記載しましょう。 海外の人へ向けて電話番号を記載するときは、国際番号を必ず書くようにします。 日本の国際番号は81なので、次のように記載します。 <例> +81-3-123-4567(電話番号が 03-123-4567 の場合) +81-90-1234-5678(電話番号が 090-1234-5678 の場合) 国際番号をつけるときは、市外局番の「0」を除き、「+81」のように先頭にプラスを付けて記載します。 この「+」は、「国際電話をかける際に利用する通話サービスを指定できる入力箇所」であることを示します。 + 記号があることで「国際電話番号です」と明示する役割があるので、記載しておいた方が親切でしょう。 上記の例では、東京の市外局番である「03」から「0」が省かれています。 FAXの記載方法も電話番号と同じく、市外局番の「0」を除いて国際番号から記載します。 <内線番号を書く場合> 内線番号を使用している会社は少なくありませんが、署名欄に内線番号も併記しておくと、 やりとりがスムーズになることも多いです。 英語で内線番号を意味する「Extention」の略の「ex.」を使って、次のように記載しましょう。 <例> Tel: +81-3-1234-5678 (ex. 234) 8)会社のWebサイト 会社のホームページは、「URL:」「Website:」「Webpage:」のように書きます。 英語では、自社のウェブサイトのことを「Home page」とは言いません。 日本語の「ホームページ」は、英語ではWebサイトのトップページを指す言葉なので、「Home page」ではなく「Website」「Webpage」と書きましょう。 9)会社のロゴ 日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では署名に会社のロゴを入れる会社が増えてきています。 このスタイルは現在、海外ではよく使われていて、スタンダードになりつつあります。 必須ではありませんが、会社のロゴがもしあれば、データを入手し、署名に入れてみましょう。 良い意味で相手に印象付けることができます。 一般的なロゴの付け方としては、署名欄に画像を添付することです。 その際に注意しなくてはならないのは、使用する画像はHTMLファイルでなくてはなりません。 その他の画像ファイルではロゴを付けることはできないので気を付けましょう。 10)お知らせ 署名の最後にはお知らせを書くこともできます。 夏季や冬季の長期休暇の連絡、オフィス移転の予定、新しい支社の立ち上げ、 新サービスのローンチなどを控えているときには、署名の末尾に情報を記載しましょう。 <例> 2023 Winter Shutdown Notice: ABC Co., Ltd. Will be closed from December 27, 2023 to January 4, 2024. Please plan accordingly. (冬季休暇のお知らせ:ABC株式会社は2023年の12月23日から2024年の1月4日まで休暇をいただきます。ご了承ください。)   署名のテンプレート 英語メールですぐに使える署名のテンプレートを以下に2パターンご紹介します。 (「情報をすべて記載する署名」と「シンプルな署名」です。 コピペで一部修正すればすぐに使うことができます。このテンプレートは、以下の情報の日本人の署名です。 <元データ> 名前: 山田太郎 役職: 課長 部署: 営業部 会社名: ABC貿易株式会社 会社所在地: 東京都中央区八重洲1-2-3 メールアドレス: kenta.sato@asia-trading.com 電話番号・FAX番号: 03-1111-1234/03-2222-1234 Webサイト: https://asia-trading.co.jp お知らせ: 弊社は冬季休暇のため、2023年12月28日から2024年1月3日まで休業致します。 緊急の際には090-1234-5678までお電話いただきますよう、お願い致します。 <情報をすべて記載する署名のテンプレート> Taro Yamada / Manager Sales Department / ABC Trading Co., Ltd. Address: 101 Yaesu Building, 1-2-3 Yaesu, Chuo-ku, Tokyo, Japan E-mail: taro.yamada@abc-trading.co.jp Tel/Fax: 03-1111-1234/03-2222-1234 Website: https://abc-trading.co.jp Please be informed that our office will be closed for the New Years holiday from 28th December, 2023 to 3rd January 2024. If you have any urgent matter, please call +81-90-1234-5678. <シンプルな署名のテンプレート> Taro Yamada Sales Department / ABC Trading Co., Ltd. Address: 101 Yaesu Building, 1-2-3 Yaesu, Chuo-ku, Tokyo, Japan E-mail: taro.yamada@abc-trading.co.jp Tel/Fax: 03-1111-1234/03-2222-1234 Website: https://abc-trading.co.jp   NGな署名とは 「♪」「★」などの装飾を含んだ署名はビジネスには不向きです。 ビジネスメールは明確で簡潔な内容が好まれるので、署名もシンプルなものが望ましいです。 装飾は印象がマイナスになることはあっても、プラスになることはありません。 派手に飾り立てていると、常識を疑われてしまいますし、会社のイメージにも影響します。 真面目な話題もキラキラした署名によって説得力を失うかもしれません。 署名のデザインやレイアウトは余計な装飾はせず、シンプルなものを心がけましょう。   署名の注意点 署名に関して、次のことに注意しましょう。 ・記載すべき情報が変わったら忘れずに署名を変更する 所属部署や会社住所、お知らせなどの情報が変わったら、必ず署名を修正しましょう。 誤った署名の情報を送り続けていると、相手から「頼りない人」と思われて信頼を失うこともあります。 ビジネスに支障が出ないよう、署名の内容はよく確認するようにしましょう。 ・署名の文字化けやデザインずれがないか確認する 会社のロゴなどを署名に挿入する場合は、文字化けやデザインずれがないかどうか注意しましょう。 署名がうまく表示されていないこともあります。 文字化けやデザインずれは非常に印象が悪く、相手に不信感を持たれてしまいます。 送信前に表示のされ方を確認しましょう。   終わりに 以上で解説してきたように、英語の署名には書き方のルールがあります。 英語と日本語では、書く項目の順序が逆になり、正しい会社名の表記などにも注意が必要です。 これを意識して、ルールにしたがって書けば問題ありません。ビジネスメールにおいて重要なのは、効率的で確実に情報を伝達することです。 ビジネスメールでは先人が洗練させてきた「型」がすでに確立されているので、その「型」を守ることで、ビジネスを円滑に進めることができます。 英語メールのルールとマナーを押さえて、相手に失礼のない署名の記載を心がけましょう。
    宛名、挨拶

    2023.10.01 /Tips

    Contents はじめに ビジネス英語メールの書き出し 宛名の書き方 本文の書き出しの挨拶 やってはいけない挨拶文の例 終わりに はじめに 英語メールを書くとき、どのように書き出せばよいのか分からず、困ったことはないでしょうか。 ある程度英語が話せる人でも、メールには独特の表現やマナーがあるので、難しく感じることもあるかもしれません。 英語メールでは、最初の挨拶でメール全体の語調と相手が受け取る印象が決まり、相手が最後までメールを読むかどうかを左右します。 相手に対して失礼がないよう、場面にふさわしい挨拶文で書き出さなくてはなりません。 メールの目的に合わせて様々な挨拶文を使い分けましょう。この記事では、英語メールの書き出しで使える、挨拶を書く際の注意点や、様々な場面に応じて使える挨拶文のフレーズをご紹介します。   ビジネス英語メールの書き出し ビジネス英語メールの書き出しには、宛名と挨拶があります。これからその書き方やポイントを様々な表現を紹介しながら詳しく解説していきます。 英語メールは、内容によって書き出しの表現が決まります。ビジネスメールでは、書き出しを見れば、メールの目的がだいたい分かるように書くのがコツです。   宛名の書き方 本文の一番最初には、宛名を書きます。ビジネス英語メールで宛名は非常に重要なので、適切な表現を選ぶ必要があります。宛名は、性別や相手との関係性によって決まります。 英語メールの冒頭の挨拶は、一般に「Dear John,」「Hi Ann,」などの宛名から始まります。 同じ相手と何度もやり取りをするときには、次第にカジュアルになっていくのが一般的です。 返信メールでは宛名を省き、本文から書き始めることもよくあります。 ビジネス英語メールでは、宛名は必ず書くようにしましょう。適切な相手のもとに確実に届くようにするためです。 また、宛名がないメールは、スパムメールと間違われてしまうこともあるので気を付けましょう。 ・カジュアルな宛名の書き方 親しい相手へのメールには、「Hi/Hello ファーストネーム」または「ファーストネームのみ」の宛名が一般的です。 (HelloよりもHiの方がカジュアルな表現です。)ビジネスメールでもこのようなカジュアルな宛名が使われることもよくあります。 Hi Sally, Hello Tom, Jack, ・セミフォーマルな宛名の書き方 何の宛名を使うか迷ったら、次のようなセミフォーマルな宛名「Dear ファーストネーム」を使い、相手の返信を見て適宜カジュアルにしていくのがよいでしょう。 親しい間柄からビジネスシーンまで、様々な相手に使うことができます。 Dear Sally, Dear Mike, ・相手の名前や性別が分からないときの宛名の書き方 相手のことが分からないときに使う宛名がありますが、むやみに使うと事務的で冷たい印象を与えることもありますので、 できるだけ相手の情報を調べて名前を宛名にした方がよいでしょう。 To whom it may concern, 「ご担当者様」「関係各位」の意味 Dear Sir, 男性で名前が分からない場合 Dear Madam, 女性で名前が分からない場合 Dear (first name) (last name) 名前は分かるが性別が分からない場合 Dear Sir/Madam, 性別が分からない場合 Good morning / Good afternoon / Good evening 相手の情報が何もない場合 Greetings 相手が複数の場合 Dear Sirs or Madams, 複数の人に送る場合 Dear Customer 「お客様へ」 Dear Sales Manager 「営業部長様」 Dear Marketing Department 相手の部署のみが分かっている場合 Dear Customer Service カスタマーサービス御中 ・部署名だけが分かっているときの宛名の書き方 部署名だけが分かっている場合、次のように書きます。 Dear Sales Department staff 営業部ご担当者様 Dear General Affairs Department Manager 総務部部長殿 Dear Accounting Department Chief 経理部主任殿 ・複数の人に送る場合 ビジネスで一斉メールを送る際は以下のような書き方をします。 ・Dear team, ・Hi team, ・Hi all, ・Hello everyone, ・Good morning,   本文の書き出しの挨拶 宛名の次には本題に入ります。ビジネスの英語メールでは、日本語の「いつもお世話になっております」「お疲れ様です」などの前置きは必要ありません。 シンプルな表現が好まれるため、すぐに本題に入っても問題ありませんが、必要に応じて挨拶の一言を入れることもできます。 挨拶の書き方や内容は、相手との関係やメールの頻度によっても変わってきます。 日本語の「お元気ですか」「ご活躍のことと存じます」と同じように使われるのは以下の表現です。ビジネスにもプライベートにも使えます。 ・I hope this email finds you well. ・I hope you are well. ・I hope everything is going well with you. ・How are you doing? ・How have you been? ・I hope you had a wonderful holiday. ・It was nice to meet you yesterday. ・I hope the project is going well. ビジネスメールでは、挨拶などの書き出しは簡潔に分かりやすく書くことが、忙しい相手への気遣いです。冒頭の挨拶はなるべく短めにして、早めに本題に入りましょう。 本題では、相手への依頼や指示など、伝えたいことを簡潔に書きます。もし内容が複雑な場合には先に用件を簡潔に書くとよいでしょう。 また、緊急のメールの場合や、重要な情報のみを伝えたい場合には、挨拶を省き用件だけを書くこともあります。 英語圏では書き出しの長いメールは好まれないので、単刀直入に「I’m contacting you because~」のように、メールの目的がすぐに分かるような書き出しを使うのが一般的です。 ・ I am writing to enquire about your product. ・ I am writing in reference to the project we discussed earlier today. ・ネイティブに好まれるメールの書き出し 英語ネイティブが好む英語メールの出だしは、メールの冒頭に「挨拶、お礼、メールの目的」が上手に盛り込まれていることです。 それがネイティブにとって礼儀にかなった、分かりやすい英語メールになります。具体的には以下のようになります。 Good evening,(挨拶) Thank you very much for attending the conference the other day.(お礼) I’ve attached the documents for the next conference.(このメールの目的) ・お礼 Thanks for getting in touch. Thanks for the quick response. Thank you for getting back to me. Thank you for the update. Thank you for your e-mail. It’s great to hear from you. Thank you for your prompt reply. Thank you very much for your time. Thank you so much for taking the time to meet with me to discuss the project. Thank you for showing interest in our service. ・メールの目的や用件 最初の挨拶が一通り終わると、次にメールを送る目的や用件を伝える必要があります。 目的や用件を伝えるときには、結論から書くことが重要です。 結論を書くには、「I’m writing to」や「This is to」などの表現が便利です。 I’m writing to… This is to… I’m reaching out about… The reason I’m writing this e-mail… We are happy to inform you that… We are sorry to inform you that… This is just to inform you that… Just to remind you about… Let me confirm with you about… I’m eager to get your advice on… ・初めての相手にメールする際に注意すること 知らない相手からメールを受け取ると、「どうして?」「どこから私を知ったの?」といぶかしく思うものです。 そこで相手との接点がどこにあるのかを最初に書くことが必要です。 I am writing to you because I got your name through Mr. … I was very impressed by the article you contributed to… . ・自己紹介 初めてメールする相手には、書き出しは自己紹介から始めましょう。 自分がどこの会社の誰なのか、身元を明らかにすることで安心感を相手に与えることができます。 I’m Taro Suzuki and I’m responsible for sales at ABC Company. My name is Taro Suzuki and we met last month at the conference. My name is Taro Suzuki, a colleague of Sato at ABC Company. ・相手への気遣いを入れる How did you enjoy your last business trip to Japan? I hope you enjoyed your weekend. I hope you are feeling rested after the long weekend. ・お詫び I’m sorry for not writing to you soon. I’m sorry for my late reply.   やってはいけない挨拶文の例 冒頭に用件を書かずに長々と挨拶文を書くのはNGです。以下のような長い挨拶文は避けましょう。 <悪い英語メールの書き出し例> Dear John, How are you doing? Thank you very much for attending the meeting last month. It is becoming very hot in Japan right now, and I hope you are looking forward to your summer vacation. I am writing to inform you… 上記の英語メールは挨拶文が長過ぎます。「It is becoming very…your summer vacation」は不要です。 挨拶文は1行程度で済ませ、すぐに本題に入りましょう。 一方で、例外的に挨拶文を長く書く場合もあります。 新年の挨拶など、挨拶が要件と同じくらい重要な場合は、長く書いても構いません。 <長い挨拶文がOKの例> Dear Anne, Thank you for your prompt reply. As you celebrate the Holidays with your family and loved ones, I wish you peace and joy and a wonderful year ahead. To start this special year, I would like to inform you about the upcoming event…   終わりに 以上、英語メールの挨拶の表現をご紹介してきました。このように、英語メールの書き出しには、決まったフレーズのパターンがあり、相手との関係性を考えて使い分けるとよいでしょう。
    件名

    2023.09.30 /Tips

    Contents はじめに 件名の役割 件名を書くときのポイント 書いてはいけないNG件名 件名を書く際の工夫・テクニック 良い件名の例 終わりに はじめに 英語メールを送るとき、どんな件名にしたらよいか、悩んだことはありませんか。メールを受信したとき、 最初に目にするのは送信者の名前(アドレス)と「件名」です。 多くの人は、忙しい日常の中で、件名を見てそのメールを読む、後回しにする、削除する、などの判断をしています。 なかには不要なセールスメールや迷惑メールなどもあり、メールを開かずに削除することもあります。 受信トレイに未開封のメールがたくさん残っていることはよくあることですが、相手がメールを開くかどうかは件名の書き方に左右されます。 それゆえ、相手が内容を読みたくなるような件名にして相手の関心をひかなくてはなりません。 このように英語メールにおいて、読んでもらえる件名を書くことはとても重要で、コツが必要です。 そこで、効果的な正しい件名の書き方を知り、ビジネスを円滑に進められるようにしましょう。 この記事では、効果的な件名の書き方についてご紹介します。   件名の役割 相手がメールの重要度を認識して確実に開いて読んでくれるように、件名は慎重に書く必要があります。 ある調査によると、用件の分からない件名は「不快に感じたメール」の上位にランクインしています。 件名の役割とは、メールの用件を受信者に伝えることです。そのため、件名からある程度、メールの内容が推測できるようなものでなくてはなりません。 メールの件名は、業務の効率化のために非常に重要です。 過去のメールを送信者で検索して件名がズラリと出てきたときに、曖昧な件名がついていると、すべて開封しなくてはならなくなります。 それではあまりにも効率が悪く、相手の貴重な時間を無駄にしてしまいます。 逆に、一目で内容が分かる件名がついていると、探しているメールが見つけやすいのです。 メールに適切な件名がついていると、管理がしやすく、業務が効率よく進められます。 それから、ひとつのメールにはひとつの用件のみ書くことが望ましいです。 複数の用件がある際には、違うメールに別の件名をつけて送るのが望ましいでしょう。   件名を書くときのポイント ・メールの内容を具体的、論理的、明確に伝える 忙しい相手にメールを開いて読んでもらうためには、内容が一目で分かる件名にしなくてはなりません。 せっかくメールを書いても、相手に開いてもらえなかったら意味がないので、相手が件名から内容の察しがつくように、 具体的に、論理的に、明確に書くようにすると、相手はそのメールが重要だと認識し、相手の行動を促すことができます。 ・先頭に一番重要なキーワードを持ってくる 件名の先頭の単語ほど目につきやすいため、件名が長くなるときには、重要なキーワードはできるだけ件名の先頭に配置するようにします。 語数だけでなく、語順にまで配慮できると理想的な件名になるでしょう。 英語は本来、重要な単語ほど先頭に来る構造の言語なので、慣れてくるとこれも上手く出来るようになります。 ・長すぎないようにする 件名には、メールの内容を「簡潔」に「明瞭」に書くことが重要です。パッと見てその内容が分かるようでなければなりません。 件名は、単語数で6~8語程度で書くのが一番望ましいです。 長すぎる件名は、要領を得ないものになってしまう上、受信トレイの画面で全文が表示されないこともあります。 相手がメールをスマホなどでチェックしている可能性がある場合には特に、重要な単語はなるべく件名の先頭に持ってくるなどの工夫をすると、見落としがないでしょう。 ・短すぎないこと 件名が短すぎてもいくつかの弊害が生じます。 3~4語以下の件名では、メールの内容が十分に伝わらない可能性があります。 また、抽象的な件名は、スパムメールと間違われてしまうこともあります (スパムメールは、相手の情報が何も分からないので、抽象的な件名にせざるを得ません。) メールの件名が具体的であるほど、信頼性が高まり、相手にメールの重要性を認識してもらいやすくなります。 件名には多少の情報は盛り込み、最小限の単語で表現しましょう。   書いてはいけないNG件名 ・件名を空欄にして送るのは、もってのほか 件名が空欄のメールは、スパムメールと判断されてしまうこともあります。 あるいはそうでなくても、重要なメールだと認識されず、開いてもらえないこともあるでしょう。 件名を空欄にして送るのはビジネスではマナー違反で、相手に失礼にあたります。 ・短すぎる、または長すぎる件名 1単語だけの件名はスパムメールと誤解されやすいです。 短すぎる件名や長すぎる件名は、用件が伝わりにくいので、6~8単語程度を目安に短すぎず長すぎない件名にしましょう。 ・件名があいさつの言葉 「Hello」「Nice to meet you」「How are you?」などのあいさつの件名もスパムメールと間違われるので、避けましょう。 たとえ差出人からスパムメールではないと判断しても、あいさつの件名は重要なメールではないと判断されてしまうのでおすすめできません。 あいさつは、本文で書けばよいことなので、件名に書く必要のないことは書かないようにしましょう。 件名はメールの目的を伝えるためのものですので、必要のない単語は省きます。 ・全て太文字や大文字の件名 全て太文字や大文字の件名は、読みにくく、威圧的で相手にプレッシャーを与える表現です。 相手に対して失礼で感じが悪いとされているので、使わないようにしましょう。 また、全て太文字や大文字の件名は、スパムメールと誤解されることもあります。 近年では企業でIT教育が行われ、怪しいと思ったらメールを開かないよう指導されているケースもあります。 太字や大文字を使うのではなく、「Urgent」「Important」を先頭につけるようにしましょう。 件名で大文字にするのは先頭の文字だけか、各単語の頭文字だけにします。 ・「!」や記号、絵文字などを使った件名 相手の注意を引くために「!」や無意味な記号をたくさん使うのは避けましょう。 ビジネスでは、絵文字や「!」の使い過ぎはあまり良い印象を与えません。 また、パソコンの絵文字や記号は文字化けすることもあるため、件名に使うのは避けた方が無難です。 記号や絵文字を使う際には、自分の品位を損なわないよう、メールの本文で上手に使いましょう。 さらに、文化によっては記号や絵文字に対する反応が違うこともあるので、注意が必要です。 ・抽象的な件名 「Reference」「Notice」などのように漠然とした件名は、スパムメールと間違われたり、重要ではないとみなされたりすることが多いです。 何についてのメールなのか、内容を推測できるような具体性を出しましょう。 ・件名に文章を書く 件名に本文で書くような文章を書いてはいけません。 例えば、「Could you make sure…」「Will you do…」「Would you like to…」などです。 件名からメールの内容が分かりづらく、良い印象を与えないので気を付けましょう。 <NGな件名の例> Congratulations! Hello Information Urgent Please read Thank you Question Call me! Good news For your information Notification How are you? Hello, I have a question. Order   件名を書く際の工夫・テクニック ・差出人名を件名に入れる 件名がどうしても抽象的にならざるを得ない場合には、自分の名前や会社名を件名に入れることもできます。 こうすることにより、件名が具体性を増し、スパムと間違われることはない上、用件もだいたい察しがつきます。 相手がメールボックス内で検索をかけたときも見つけやすくなるでしょう。 <例> Request for appointment - Taro Yamada, ABC Corporation ・緊急のメールの場合 相手に早急に何かをしてほしい場合の緊急のメールでは、件名の先頭に「Urgent」と書きます(重要な場合は「Important」)。 また、いつまでに行動してほしいか、件名に期限も書いておくと、より効果的です。 件名欄の日付は目立つので、相手の注意を喚起することができます。 期限が明確に書かれている件名のメールには、返信率が高いという調査結果もあります。 <例> Urgent: signing of contract necessary by May 5, 2023 Urgent: Reply by Monday – Questionnaire about Marketing ・返信が必要な場合は件名に書くと効果的 相手に返信してほしいときは、件名に「Please reply」「Reply by(日付)」などと書くことで、相手の注意を引くことができます。 逆に返信が不要な場合には、「No response needed」を使います。 ・略語を使う 件名ではできるだけ単語数を少なくするために、略語を使うことも効果的です。次のような略語を使うことができます。 EOM (End of Message) 連絡内容が件名内で完結する際には、最後にEOMと書くと相手にも分かります。 <例> Could you please send me the invoice? Thanks! EOM NRN (No Reply Needed) 返信する必要がないときに使います。 <例> Mr. Smith would like you to call him NRN NFA (No Further Action) 相手に連絡したいだけで、相手は特に何も対応をする必要がない際に使います。 <例> Ms. Tanaka will arrive at 2 pm NFA FYI (For Your Information) 参考として何か情報を提供する際に使います。 <例> Data on last month’s sales report FYI   良い件名の例 参考として、良い件名の例をご紹介します。これらに上記の説明であったような具体性を持たせる単語をうまく組み込んで、分かりやすい件名を作りましょう。 Inquiry about the sales report Job Inquiry – Taro Tanaka Error in Invoice No. 365 Request for the Estimate Order Confirmation on No. TR196 Inquiring about your consultation service Invitation to the President’s Farewell Party Phone Call Request Congratulation on your Promotion Requesting new product idea – Due November 27 Thank you for your visit on February 23. Thank you – Sales Manager Interview Question about the Conference on October 3rd これらの件名は、見ただけでメールの内容がだいたい想像できます。 このように内容の想像がつく件名がビジネスでは必要とされます。 たくさんのメールを毎日受信する多くの人は、開くメールの優先順位をつけなければならないので、 特に重要だったり急いでほしかったりするメールの場合には、相手にもそれが伝わるような件名にしなくてはなりません。   終わりに メールの件名には、メールの内容を相手に理解してもらうという重要な役割があります。 簡潔にまとめなくてはなりませんが、単純すぎるとスパムメールと間違われてしまう恐れがあるので、 具体的な情報も盛り込む必要があるのです。件名からメールの内容がある程度分かるようにすることで、 重要なメールだと相手に認識してもらいやすくなります。 また、メールの件名を書くときは、相手の便利さに配慮し、相手の仕事の効率化を助けることも大切です。 昨今では様々なコミュニケーションツールがあり、件名のないメッセージのやり取りをすることも多くなりましたが、 ビジネスではメールの件名を書くことは基本的なマナーなので忘れないようにしましょう。 効果的な件名を書くように心がけて、ビジネスをスムーズに進めたいものですね。
    結語

    2023.09.29 /Tips

    Contents はじめに 英語の結びの言葉について フォーマルな結びの言葉 カジュアルな結びの言葉 結びの言葉を使う際に注意したいこと 終わりに はじめに 英語のメールや手紙では、最後に「Best regards」や「Sincerely」などの結びの言葉を使います。 これらの英語の結びの言葉は数多くあるので、何を使えばよいか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。 結びの言葉は、それぞれのニュアンスの違いを理解して、相手との関係性やメールの内容によって適切に使い分けなければなりません。 この記事では、ビジネスからカジュアルまで用途別に英語メールの結びの言葉について解説します。   英語の結びの言葉について 英語のメールや手紙では、特にフォーマルな場合、結びの言葉はマナーとして必ず書く必要があります。 何も結びの言葉がないと、とても失礼な印象を与えるので注意しましょう。 日本語では結語の「敬具」などを省略することが多いですが、英語では省略せずに様々なパターンで書きます。 一方、カジュアルなシーンで、短いメールやLINEなどのテキストメッセージなどには結びの言葉は必要ありません。 基本的には最後に自分の名前を書き添えるような場面で結びの言葉が必要だと覚えておきましょう。 英語メールでは、本文の最後に結語として結びの言葉と名前を書くのが一般的です。 ビジネスメールでは通常、結語とともに自分の名前、会社名、連絡先などの情報を含めた署名を添えます。 結びの言葉の最後には、必ずコンマを使用します。署名(名前・会社名・連絡先)の前は必ず改行します。 尚、性別をはっきりさせたい場合には、名前の後に「(Mr.)(Ms.)」を添えると良いでしょう。 <例> Sincerely, Robin Andrews (Mr.) ABC Corporation 結びの言葉の役割としては、メールがここで終わることを示す、相手に謝意を表す、相手との関係性を示す、相手の反応や返信を促す、などがあります。 結びの言葉には様々な種類があって、英語のネイティブでも何を書くか迷うことがあるくらいです。 しかし、英語メールの結びの言葉は、ほぼ定型化されています。 いくつかある定型表現から、フォーマルさの度合い、自分と相手との関係、メールの内容などに応じて選べばよいだけです。 どのような表現があり、どのような使い分け基準があるのかを、まず理解しましょう。   フォーマルな結びの言葉 フォーマルなメール・手紙は、それほど親しくない相手や取引先、学校・役所などへ宛てたものです。 フォーマルなメールや手紙では、不適切な結びの言葉を使うと相手の心証を損ねることがありますので、注意が必要です。 結びの言葉は、フォーマルなものとカジュアルなものとで違います。まずは、フォーマルな結びの表現を見ていきましょう。 ・Sincerely, 「真心を込めて」という意味で、心から敬意を表した表現です。フォーマル度がとても高く、ビジネスメールで最も一般的に使われる結語です。 相手にきっちりした誠実な印象を与えます。お客様や取引先、初めて連絡する相手、謝罪や公式な発表の際などに使われます。 とてもフォーマルで失敗がないので、ビジネスメールの結びに困ったら、これを使っておけばOKと考えて良いでしょう。 初めてやり取りをする相手や、上司へ丁寧な言い回しで結びたい場合に使うと良いです。日本語で言う「敬具」の意味に相当します。 また、Yours sincerely(「敬具」の意味、イギリス英語)や Sincerely yours(「敬具」の意味、アメリカ英語)などのように、 「yours」がつくと、さらに丁寧な表現になります。既に面識のある相手に使う結語で、単なる「Sincerely」よりもさらにフォーマルな印象を与え、 「あなたのことを大切に思っています」といったニュアンスになります。 アメリカ式の「Sincerely yours」の方がイギリス式の「Yours sincerely」よりも多少柔らかい印象があります。 yoursはもともとyour servant(あなたの家来)を指していましたが、 今は特別な意味はなく、「あなたのために働いています」「あなたのことを心から思っています」という意味の表現として使われます。 目上の人や、大切な顧客向けのメールに適切な、とても丁寧な表現です。 ・Faithfully yours, / Yours faithfully, 「かしこ・敬具・よろしくお願いします」の意味です。非常にフォーマルな結びの言葉で、公式な文書や、相手の名前を知らない場合に使用されます。 つまり、宛名が「Dear Sir / Madam」「To whom it may concern」などのときの結びとして使います。 (これに対し、相手の名前が分かっているときにはYours sincerely / Sincerely yours を使います。)「Yours sincerely」と同様にとても丁寧な表現です。 こちらも、「yours」をつけた方がさらに丁寧な表現となります。 ・Respectfully yours, / Yours respectfully 「謹んで・敬意を表して」の意味です。非常にフォーマルな結びの言葉で、権威ある相手や上司に対して敬意を示す際に使用されます。 ・Cordially, 「かしこ・敬具・よろしくお願いします」の意味です。 相手にあなたがとても真面目である印象を持ってもらいたいときに使います。 初めてメールを送る相手に使うとよいでしょう。 ・Yours truly, フォーマルな結びの言葉で、ビジネスメールで比較的広く使われています。 「Best regards」や「Kind regards」よりも少しフォーマルな位置づけです。 ・Regards ややカジュアルに「敬意を込めて」という意味です。 「Sincerely」よりも少しくだけた表現で、スタンダードによく使われます。 丁寧ですが「Sincerely」よりもやわらかな印象を与えます。 カジュアルな中でもそこまで親しいわけではない相手、かしこまるほどではないけど、丁寧に対応したいときに使うとよいでしょう。 「Regards」の結びを使う相手は、既にメールでのやり取りを何回かしている相手に限ります。 全く面識のない相手や、打ち解けて話すことができない相手には使わないようにしましょう。 仕事上の関係でもそれなりに親しい関係の人(同僚や直属の上司など)や、少し仕事を一緒にした取引先に使うとよいでしょう。 相手に親近感を持ってもらいたいときに使ってみましょう。ビジネスパートナーにも友人にも両方使えるので便利な結び言葉です。 Regards, ややカジュアルな表現です。相手との関係が友好的である、または何度もやりとりしている場合に使われます。 カジュアルなビジネスメールで使用するのに十分に適切です。 尚、「Regards」に「Best、Kind、Warm」などをつけるとさらに親しみのある表現になります。 Best regards 「最上の敬意の気持ちを込めて」の意味です。通常時に使う「かしこ、よろしくお願いします」にあたります。 「Regards」より丁寧な表現です。カジュアルなビジネスメールでは一般的で、多く使われています。 ビジネスでもカジュアルでも広く使える便利な結びです。 Kind regards 「思いやりと敬意を込めて」の意味です。尊敬の念を伝えるときに使う「かしこ、よろしくお願いします」にあたります。 「Best regards」よりもフォーマルで、多くのカジュアルなビジネスシーンで使用するのに適しています。 何か相手に頼みごとをする際に使うケースが多いです。 Warm regards 「温かい気持ちと敬意を込めて」の意味です。親しい人との間で使う「かしこ、よろしくお願いします」にあたります。 ビジネスで使用するのは避けた方がよいでしょう。 相手に不幸があったときや、相手が何か困難な状況に置かれている場合に気遣いを示す表現としても使えます。 「Regards,」系の結びでは、自分の名前は、面識があり気心が知れた相手であればファーストネームのみ、まだ親しい関係ではない相手であればフルネームを書きます。   カジュアルな結びの言葉 カジュアルなメール・手紙は、友人や家族・同僚など仲の良い人へ宛てたものです。 長い付き合いがあり仲良くなった取引先も含まれる場合もあります。 フォーマルな結びの言葉を親しい相手に使うと、よそよそしくて他人行儀な印象を与えてしまうので、 家族や友人などの親しい相手へのメールは、カジュアルな結びの言葉を使いましょう。 それでは、カジュアルな結びの表現を見ていきます。 ・Best wishes, 「幸運を祈ります」「ご多幸をお祈りします」「健闘を祈ります」の意味です。友人や同僚などの親しい関係の人に使います。 カジュアルに、「うまくいくといいね!」というニュアンスの表現です。職場の同僚に対してなど、普段使いに適しています。 他にも同じ意味でいくつかのバリエーションがあります。 All the best, Best, Wishing you the best, ・See you, 「See you」は実際の会話でもよく耳にしますが、親しい間柄であれば、メールの結びの言葉としても使えます。 しばらく会う予定がなくても使える表現です。「Thanks」よりも親しみが込もっています。 他にも同じ意味でいくつかのバリエーションがあります。 See you later, Later, See you around, See you soon, Until next time, ・I look forward to seeing you again. 「お会いできるのを楽しみにしています」の意味で、仲の良い友達同士ではよく使われる結びの言葉です。 この結びは文章になるので、最後にピリオド「.」をつけましょう。「I can’t wait to see you.」なども同じです。 ・Take care, Take care,は、「体に気をつけて」「お大事に」「お元気で」「ご自愛ください」を意味する「Please take care of yourself.」を省略した言い方です。 さようならの代わりにも使われる一般的な英語表現です。似た表現には「Be well,」などもあります。 ・Thank you, 軽い用事などの短いメールでは、結びの言葉が大げさになってしまうことがあり、そんなときに使えるのが「Thank you,」という結びです。 ・Love, 「愛を込めて」の意味で、家族や友人、恋人に使う定番の表現です。ビジネスメールでは使いません。 必ずしも恋愛関係に限らず、軽く「大好きだよ」と愛情を伝える表現ですが、親しい関係以外では使わない方が良いでしょう。 どちらかというと女性が使うことの方が多いです。他にも同じ意味でいくつかのバリエーションがあります。 With love, Lots of love, Love always, ・Hugs 「ハグをあなたに」の意味です。日本には抱き合う習慣はありませんが、海外では親しい仲間同士の抱擁は当たり前の習慣です。 「Love,」と似た感覚で使われ、相手との距離を近づけたい場合や、愛情を伝えたい場合に使います。 「xxx」はキスの意味、「xoxo」はキスとハグの意味です。「Kisses,」「Kisses and hugs,」と書くこともあります。 ・Have a nice day. チャットで使える便利な表現です。 仲の良い友達同士でよく使われます。 「良い~をお過ごしください」の意味で、下記のように色々とアレンジできます。 この結びの言葉は文章なので、最後にピリオド「.」をつけましょう。 Have a great day. Have a nice weekend. Have a great holiday. ・Happy ~ 西欧人はHappyという言葉を使うのが好きです。信頼関係ができた相手に、良い時間を過ごしてほしいと思った時に使うとよいでしょう。バリエーションは次のようなものがあります。 Happy Easter Happy Monday Happy Holidays ・I’ll keep you updated, / Keep in touch, 「また連絡するね」の意味で、今後も連絡を取り続けたい気持ちを伝えたいときにおすすめのフレーズです。 ・Your friend, 「あなたの友」の意味で、友人に宛てたメールに使います。顔見知り、知り合い程度の相手に友好的な姿勢を見せ、親しみを込める結びです。目上の人に対しては失礼になるので、使わないようにしましょう。 ・Good luck, 親しい友人を励ましたいときに使える定番フレーズです。 ・Get well soon, 相手が体調を崩しているときに「お大事に」の意味で使います。   結びの言葉を使う際に注意したいこと 結びの言葉の最初の単語は、頭文字を大文字にします。 複数の単語からなる結びの言葉は、最初の単語だけ頭文字を大文字にし、残りの単語の頭文字は小文字にします。 <例> ・ Sincerely, ・ Best regards, ・ Looking forward to hearing from you, 英語メールの結びの言葉の位置には明確なルールがあり、結びの言葉の後ろにカンマをつけて、その下に名前をフルネーム(ファーストネーム、ラストネームの順)で書きます。 結びの言葉が文章で長い場合には、カンマではなくピリオドをつけることもあります。 手紙では右寄せにすることが一般的ですが、メールの場合は左寄せでよいでしょう。 下記のようなスタイルで書きます。 <例> ・ Best regards, ・ John Smith 結びの言葉は、手紙やメールの最後に相手への敬意や感謝を表すために使われます。 英語圏ではメールを送る相手に敬意を表すことが一般的で、適切な結びの言葉を使うことが望ましいですが、 組織や文化によっては、よりカジュアルなコミュニケーションを取り入れていることもあります。 そのような場合には、結びの言葉を省略することもあります。しかし通常は適切な結びの言葉を使うことが望ましいとされています。 関係性が微妙な場合には、「Best regards」や「Kind regards」を使用するのが無難でしょう。 英語メールでは、毎回1つの結びばかり使わないようにしましょう。 たとえば「Best regards」のように1つの同じ結びばかり使うのは表現の幅が狭いと思われてしまいます。 結びの言葉は書き手の感情を表すものなので、様々な結びの表現を使うようにしましょう。 その際にも、相手との関係性からカジュアル過ぎないか、堅苦しすぎないかに気を付けて選ぶようにしましょう。 結びの言葉は相手との関係性を築くために重要な役割を持っています。   終わりに 以上、英語メールの結びの言葉についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 一度にこれらすべての表現を覚えるのは大変なので、まずは使いやすい「Best regards」などを使ってみましょう。 そうしてビジネスやプライベートで英語メールを何度もやり取りしているうちに、結びの言葉を使う感覚が養われていくはずです。 そのようにして徐々に表現の幅を広げていきましょう。 結びの言葉がないからといってすぐに関係性が損なわれるわけではありませんが、 それがないと、人によっては失礼に感じたりすることもありますので、気を付けたいものです。 最後の結びの言葉はメール全体の印象を左右することもあるので、適切に使い分けて、相手に良い印象を持ってもらえるようにしましょう。
    略語

    2023.09.28 /Tips

    Contents はじめに ビジネスで使える便利な略語 終わりに はじめに 略語は短い表現で、入力の手間が省け、効率的に意図を伝えられるというメリットがあるため、 ビジネスメールでも使われることがあります。堅い内容のビジネスメールでも、「FYI」「TBD」などの略語はよく目にします。 理解していればお互いに時間短縮になる略語ですが、知らないと相手の意図が分からず戸惑うかもしれません。 仕事を円滑に進めていくためにも、それらの意味を正しく覚えておくとよいでしょう。 略語はチャットやSNSなどで頻繁に使われていますが、ビジネスで使用するものとスラングと様々な略語があり、 使う場面には注意が必要になります。ビジネスメールでは相手との関係性に気を付けて適切に使う必要があります。 ここでは、ビジネスメールで頻繁に使われる略語をご紹介します。   ビジネスで使える便利な略語 それではさっそく、ビジネスでよく使われる略語を見ていきましょう。 ・TBA (to be announced) 「追ってお知らせします」 場所や日程や担当者等が決まっていない場合に使われます。 例) The date and time are TBA.(具体的な日時は追って連絡します。) ・TBC (to be confirmed) 「確認中」 確認が必要で、まだ確認がとれていない場合に使われます。変更の可能性があることを示します。 例)The manager will arrive at 10:00. TBC. (マネージャーは10時に到着予定です。確認中なので変更の可能性があります。) ・TBD (to be determined/decided) 「未定。今後、決定する予定です」 例)”No title” (TBD)(「名称なし」(後日決定予定)) ・ETA (estimated time of arrival) 「到着予定時刻」 だいたいの到着予定時間を表すときに使います。ビジネスでは貿易用語としても使われ、 調達した部品や商品・サービスの納期を表す際にも使われます。また、空港でフライトの情報にETAと表示されていたりします。 ・ETD (estimated time of departure/delivery) 「出発予定時刻」「配達予定時間」 出発予定時刻は、貿易や物流では貨物が出荷される予定時間を表したり、出張や旅行のスケジュールを表記したりする際にも使われます。 配達予定時間を指す場合もあるので、注意が必要です。どちらを指しているか分かりにくい場合は、略語の使用を避けた方が良いでしょう。 ・JTLYK (just to let you know) 「取り急ぎお知らせします」 状況を伝えたり、単に参考にするだけの情報を伝えたりする際に使います。 例)JTLYK, I will be out of office tomorrow. (取り急ぎお知らせしますが、私は明日出勤しません。) ・IMO (in my opinion) 「私の意見では」 個人の見解を伝える表現で、文の始めか終わりに使います。 例)This product is too expensive, IMO. (私見ですが、この製品は値段が高すぎると思います。) ・IMHO (in my humble opinion) 「自分の意見を言わせていただくと」 IMOよりも謙遜して自分の意見を述べたいときに使います。Humble は「控えめな」「謙虚な」といった意味があります。 ・IMPOV (in my point of view) 「私の見解です」 自分の意見を述べるとき以外でも、POV「~の観点から」という略語も使えます。 ・BTW (by the way) 「ところで」 話題を変える時に使います。 ・OTOH (on the other hand) 「一方で」「~に反して」「他方では」 ひとつの事柄に対して対比的な意見を述べる際に使います。 ・IOW (in other words) 「つまり」「別の言葉で言うと」 表現を言い換える際に使います。 ・FYI (for your information) 「ご参考までに」「ちなみに」 単に状況を知らせるときや、参考になる情報を知らせ、相手に返信を求めない場合に使います。 メールの件名や本文の文頭に記載されることが多いです。また、メールを誰かに転送する際は、 件名の頭にFYIと書いて送信すれば良いので、便利です。 例)(メールの件名)FYI [Schedule of the Conference] (参考[会議の日程]) ・HTH (hope this helps) 「お役に立てれば幸いです」 相手に情報提供する際に、押しつけがましくなく、控えめに伝えたいときに使います。 例)Attached are the documents for reference. HTH. (参考用に資料を添付しました。お役に立てれば幸いです。) ・NRN (no reply necessary) 「返信不要」 ・RSVP (respondez s’il vous plait) 「お返事をお願いします」 フランス語で「返信をお願いします」の意味の略語です。 例)RSVP by Monday, June 15. (6月15日、月曜日までに返信をお願いします) ・TYIA (thank you in advance) 「よろしくお願いします」 メールの最後などにつけることが多いです。 例)TYIA Taro. (太郎さん、よろしくお願いします。) ・TAFN (that’s all for now) 「今のところこれで全部です」 報告や質問事項をいくつか書いた後に「以上です」という意味で使います。 ・NR (no return) 「直帰します」 取引先に訪問した後、帰社せず自宅に帰る場合などに使います。 ・IAC (in any case) 「とにかく」「いずれにせよ」 ビジネスシーンでよく使われ、後には結論が続きます。 例)IAC, we should talk to the client about it. (いずれにせよ、そのことは先方に話すべきだ。) ・COB (close of business) 「就業時間終了までに」 多くの場合、COBの後に曜日や日付が続く。他にもEOB (end of business day)があります。 例)Please reply by COB Friday. (金曜日の就業時間終了までに返信して下さい。) ・ASAP (as soon as possible) 「なるべく早く」「早急に」 相手にすぐに行動を促す際に使われる、使用頻度の高い略語です。 相手を急かす意味合いがあるので、上司や取引先にはこの略語の使用は避け、 「at your earliest convenience」などと表現するようにしましょう。 ASAPは話し言葉でも使われることがあり、「エイ・エス・エイ・ピー」や「エイサップ」と言います。 例)Please call me ASAP. (早急に電話を下さい。) ・WFH (work from home) 「在宅勤務」 例)He will WFH next week. (彼は来週、在宅勤務する予定です。) ・OOO (Out-of-Office) 「不在」「休暇中」「外出中」 例) I will be OOO tomorrow. (私は明日、不在にします。) ・EOW / EOM (End of Week) / (End of Month) 「週の終わり」「月の終わり」 例)Can you prepare the documents by EOW? (今週の終わりまでに書類を作っていただけますか?) ・FAQ (Frequently Asked Questions) 「よくある質問」 Webサイトなどでよく見かける略語で、特によく聞かれる質問のことをFAQと言います。 ・N/A (not applicable) 「該当なし」 (not available) 「利用不可」 書類やアンケートに記入する際に、該当しない項目がある場合などにN/A(該当なし)と回答すれば、 空白にせずに済みます。また、在庫がない場合などにN/A(利用不可)と書いたりします。 ・TNT (till next time) 「また会いましょう」「次回までに持ち越し」 仕事が完了せずに次回に持ち越す際などに使われます。 例)We will discuss the details tomorrow. TNT. (明日詳細について話し合いましょう。ではまた。) ・RE / Re: (regarding~) 「~に関して」 報告や質問の際に文頭で提示し、文脈を伝える役割があります。メールで返信する際に、件名に自動挿入されることでもご存知だと思います。   終わりに いかがでしたか?上記のように、ビジネスメールで使われる略語はたくさん存在します。 略語もビジネスコミュニケーションを円滑にするツールですので、覚えておくとよいでしょう。 略語は使い方によっては相手に対して失礼になることもあるので、注意が必要です。 自分からは使わないようにし、相手の使っている様子を見て感覚を掴むのもよいでしょう。 今回ご紹介した略語を覚えておけば、相手が略語を使ってメールしてきても慌てずに済みます。 略語を適切に使って、相手と円滑に良い関係性を作っていきましょう。
    英文履歴書(英文レジュメ・CV)の書き方 ~テンプレートつき

    2023.09.27 /Tips

    Contents はじめに 英文レジュメと日本の履歴書との違い 英文レジュメの特徴 英文レジュメのフォーマット 提出前の最終確認チェックリスト 英文レジュメFAQ カバーレターの書き方 まとめ はじめに 海外や外資系企業へ就職する際に必要になる英文履歴書は、Resume(レジュメ)やCVと呼ばれ、 日本語で言う履歴書と職務経歴書の両方の役割を担っています。 この記事では、そのフォーマットや正しい書き方について、 初めての方にも分かりやすくテンプレートや例文とともに詳しく解説します。 日本語の履歴書と英文レジュメでは、様式や書き方が異なります。 外資系の企業では、英文レジュメの書き方ひとつが、書類選考の結果を左右することも多々あります。 上手に書いて、自分の経歴やスキル、実績をアピールできるようにしましょう。 おすすめのテンプレートと、各項目の詳しい書き方をご紹介します。   英文レジュメと日本の履歴書との違い まず、用意する書類の種類についてですが、日本語の応募書類は履歴書と職務経歴書に分かれているのに対して、 英文で作成する場合はその二つの区別がなく、ひとつの書類にまとめて作成します。 英文レジュメにはテンプレートがないことも大きな違いです。 また、記載内容については、英文レジュメは「応募先の企業に対して自分を売り込み、 採用するメリットを簡潔に伝える」ことが目的ですので、簡潔で分かりやすいことが日本語よりも重要視されると考えて下さい。 記載する内容は、氏名と連絡先の他は、基本的に全て仕事に直結する内容のみです。 日本の履歴書に記載することはあっても、英文レジュメでは書かない項目がありますので、記載しないようにしましょう。 <英文レジュメには記載しないこと> 生年月日、年齢、性別、家族構成、健康状態、顔写真、趣味・特技、退職理由、 過去の給与・希望給与、署名や作成日付、通勤時間、宗教、国籍などは、英文レジュメでは不要です。 また、自己PR・志望動機は、カバーレターに記載するので英文レジュメでは記載しません。   英文レジュメの特徴 英文レジュメで非常に大切なことは、簡潔で見やすく、分かりやすいことです。 自分を売り込む資料なので、読みやすい資料であることが非常に重要です。 読みやすくするポイントとしては次のことが挙げられます。 ・ 無駄な情報は省く ・ 箇条書きを使って採用に直結する内容のみをまとめる(文末のピリオドは不要) ・ 数値を使って自分の実績を誰にでも分かりやすくアピールする ・ 主語の「I」は省略して、動詞から文章を書く ・ 意味が通じる文の場合はa/theを省略する(簡潔な文にする工夫) ・ アラビア数字を使用する(two years ではなく、2 years のように書く) 書類自体の見やすさの観点からも最低限のルールがありますので、下記のポイントに注意してください。 ・ 手書きではなくパソコンで作成する。 ・ 用紙のサイズはA4 ・ 用紙の枚数は1~3枚まで(1枚が望ましい) ・ フォントはTimes New Roman、ArialやCentury などの読みやすいものにする。 ・ 文字の大きさは本文が11~12ポイント。見出しは本文よりも2ポイント程大きく ・ 文字の色は黒のみ。他の色は使わない。   英文レジュメのフォーマット 英文レジュメには1つの決まったテンプレートはありません。基本的にはパソコンで作成されていて、 分かりやすければ受理されます。ただし、基本となる様式はあり、次の3種類の形式から選ぶのが一般的です。 自分の経歴やスキル、または応募する職種に応じて最適なものを選びましょう。 決まった形式がないため、応募者同士が同じ経歴を持っていたとしても書き方によってまったく違った印象を与えるため、 表現の仕方ひとつで明暗を分けるのが英文レジュメです。 応募先ごとにアピールしたいポイントを決めて使い分けましょう。 ・ Chronological Resume(学歴・職歴を時系列に沿って新しい順に書く) ・ Functional Resume(業績やスキルを中心に書く) ・ Combination Resume(業績やスキルをまとめた後、学歴と職歴を書く) 初心者におすすめなのは、記載内容が日本語の職務経歴書に似ているChronological Resume です。 このページで解説しているのも、サンプルのテンプレートもChronological Resume の形式に則っています。 英文レジュメChronological Resume のテンプレート ■ 英文レジュメの各項目の正しい書き方 それでは、Chronological Resume の形式での英文レジュメの各項目の正しい書き方を紹介していきます。 フォーマットをダウンロードして、参考にしながら必要事項を記入していきましょう。 ⓵ Personal Information(氏名や連絡先) 「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」の順に書きます。 ・ 氏名は大きいフォントで中央に書きましょう。 ・ 住所は日本語で書く際と逆に、建物・部屋番号・番地・町・市区町村・都道府県・郵便番号の順で書きます。 都道府県の「to」「fu」「ken」は不要です。市区町村はハイフンを付けて「-ku」「-shi」などを付けるのが一般的です。 ・ 電話番号やメールアドレスが複数ある場合には、最も連絡がつきやすいものを書きましょう。 ・ 電話番号は、頭に日本の国番号の「+81」をつけて、市外局番の最初の「0」を省きます。 例えば「03-2345-6789」という番号なら、「(+81)-3-2345-6789」と書きます。 「080-2345-6789」という携帯電話番号なら「(+81)-80-2345-6789」と書きます。 <記入例> Hanako Tanaka X-X-X Kyodo, Setagaya-ku, Tokyo, Japan 156-00XX Mobile: (+81)-80-XXXX-XXXX E-mail: hanako.tanaka@xxxx.com ⓶ Objective(履歴書送付の目的) この項目には希望する職種やポジションとその理由を書きます。 また、「どんなことがしたいのか」「応募先にどのように貢献できるのか」について、1~2行ほどで簡単に説明します。 「誰が」を示す主語の「I」は書く必要がないので、名詞または動詞から書き始めましょう。 「I」を一度でも使うと、すべての文章にIが必要になり、冗長だと見なされてしまうので気を付けましょう。 具体的な職種や業務が決まっていない場合には、 「自分がいままで培ってきたスキルを生かすことができるやりがいのあるポジション」のように幅のある表現を使うと良いでしょう。 <記入例> OBJECTIVE To obtain a challenging position in the copywriting sector where my extensive experience can be utilized. ⓷ Summary(経歴やスキルの要約) ここには自分の経歴の要約と、スキルや職務経験を箇条書きで書きます。 4~5項目ほどで記すケースが多いです。 ここでのポイントは、実際のキャリアのまとめではなく、応募先の求人要件に合うようなスキルや経験を具体的にまとめて、 仕事をこなす能力があることが分かるようにすることです。 謙虚にならず、実績を堂々とアピールしましょう。数字やデータを使って裏付けをするとよりアピールできるでしょう。 ここでも「I」の主語は不要です。名詞や動詞から書き始めましょう。 <記入例> SUMMARY ・ Talented copywriter with 9 years of converting casual browsers into loyal customers. ・ Proponent of SEO keyword integration to optimize online click rates. ・ Dedicated to broadening companies’ customer bases by enhancing public appeal through clever advertising copy. ⓸ Work Experience(職歴) ここには職歴を新しい順に書きましょう。 太字で会社名と所在地(都道府県でよい)、勤務期間、その勤務先での異動や昇進を、在籍期間とともに箇条書きで書くのが無難です。 会社名の下に下線を引くと見やすいでしょう。さらに、勤務期間中にどのような仕事をし、何を達成したかを詳しく書きましょう。 ここでも主語の「I」は不要です。応募する職種に関係のある業務を中心に簡潔にまとめます。会社名の後に、事業内容や資本金など少し会社説明を入れても良いでしょう。 過去の業務での成果や受賞歴など、特にアピールしたいものは Achievements としてまとめて書きます。 売上高、目標達成率、コスト削減率など、数値を使って書くとアピールしやすいでしょう。複数の会社を記載する場合には、その社数分、同じように書きます。 <記入例> WORK EXPERIENCE ABC PARTNERS, Tokyo March 2017-current ・ Talented copywriter with 9 years of converting casual browsers into loyal customers. - Write advertising copy for online content, adhering to employers’ overarching brand identity and personality. - Edit content produced by senior executives, modifying the text to conform to company-wide branding standards and publication guidelines. - Collaborate with two creative directors and copywriting associates to complete all phases of client projects, from planning to on-time completion of quality deliverables. NIPPON P&LS., Osaka May 2014-Mar 2017 ・ Creative Copywriter - Collaborated with customer outreach personnel to ascertain audience demographics, incorporating collected data into the future copy. - Wrote social media outreach posts on both informational and promotional topics. - Liaised with eight content partners to develop short and long-term media outreach strategies. 役職の主な英訳は以下の通りですので、参考にして下さい。 <部署名> 英訳 人事部 Human Resources Department 経理部 Accounting Department 財務部 Finance Department 総務部 Administration Department 法務部 Legal Division 秘書室 Secretary Office 経営企画室 Corporate Planning Department 広報 Communications/PR Department 製造部 Manufacturing Department 開発部 Development Department 技術部 Engineering Department 購買部 Procurement Department 海外事業部 Overseas Department 営業促進部 Business Development Department 営業部 Sales Department 店舗開発部 Store Development Department <役職名> 英訳 本部長 General Manager 部長 Director 副部長 Assistant Director 課長 Section Manager 室長 Section Chief 主任 Chief 工場長 Factory Manager 支店長 Branch Office Manage <職種名> 英訳 総務 Administrator 営業 Sales Representative 経理 Accountant 財務 Controller 広告 Advertising 広報 Public Relations システムエンジニア Systems engineer プログラマー Programmer 秘書 Secretary 事務職 Clerk 監督 Supervisor 技術者 Engineer ⓹ Education(学歴) ここには学歴を記載します。学校名、所在地、卒業年度(中退の場合は在学期間)、取得学位、専攻学部、学科を新しい順に書きます。 最終学歴が大学、専門学校、短期大学卒業以上の場合には、高校以下の学歴の記載は必要ありません。 レジュメの冒頭(氏名の下)に修士号や博士号も書きます。奨学金の獲得や在学中の受賞歴、留学経験等をアピールしても良いでしょう。 <記入例> EDUCATION Master of Arts: Advertising, YOKOHAMA UNIVERSITY, Kanagawa(2014) Bachelor of Arts: Creative Writing, TOKYO WOMEN’S UNIVERSITY, Tokyo (2012) 学歴の英訳は以下の通りですので、参考にしてください。 英訳 学士号 Bachelor of ~ 修士号 Master of ~ 博士号 Doctor of ~ 英訳 文学 Arts 商学 Commerce 経済学 Economics 経営学 Business Administration 社会学 Sociology 理学 Science 工学 Engineering 農学 Agriculture 医学 Medicine 薬学 Pharmacy 獣医学 Veterinary Medicine 情報工学 Computer Science 教育学 Education 法学 Laws ⓺ Qualifications/Special Skills(資格・スキル) ここでは応募する職種に関係のある専門資格やスキル、語学やIT関連の資格などを書きます。 自動車運転免許は、応募要件に明記されていなければ記載する必要はありません。 語学の資格としてTOEICのスコアを記載する場合には受験した年も書きましょう。 <記入例> QUALIFICATIONS/SPECIAL SKILLS ・ TOEIC 920 (2021) ・ Marketing communications expertise ・ SEO ⓻ Additional Information(その他の事項) もしその他に応募職種にとってアピールできるポイントがあれば、この項目を作って書きましょう。 必須項目ではないので、特になければ書きません。ボランティア活動、発表物や出版物、受賞歴などが含まれます。 応募する仕事と関連性がないとしても構いません。海外ではボランティア経験や地域のスポーツ活動などは高く評価されるものです。 <記入例> ADDITIONAL INFORMATION ・ Participated in the 2011 East Japan great earthquake volunteer ・ SEO Bootcamp training, Noble Desktop - 2018 英文レジュメで活用したいAction verb 英文レジュメでは主語の「I」を省略するのが基本で、文頭には動詞が位置することが多いです。 そこで、採用側の心を動かすような魅力的な動詞を使うことが重要になります。 職歴やスキルを簡潔に記すために使える動詞をAction Verbと言い、この使い方が英文レジュメの印象を決めます。 よく使われるAction Verbは下記の通りです。経歴や実績は過去のものなので、過去形で表現するのが基本です。 和訳 Coordinate 調整する Lead 導く Participate 参加する Improve 改善する Prepare 準備する Approve 承認する Resolve 解決する Develop 開発する Assign 任命する Negotiate 交渉する Forecast 予測する Complete 完成する Propose 提案する Generate 生み出す Direct 指揮する Manage 管理する Create 創造する Perform 実行する Expand 拡大する Present 提示する Expedite 促進する Provide 与える Revise 改訂する Increase 増やす Attain 達成する Obtain 手に入れる Facilitate 促進する Conduct 実行する Initiate 主導する Demonstrate 示す Operate 運用する Maximize 最大化する Reorganize 再編成する Enhance 拡張する Process プロセス化する Screen 選別する Persuade 説得する Head 先導する Research 研究する Instruct 教える Build 構築する Design デザインする Minimize 最小化する Produce 生み出す Formulate 形にする Organize 組織化する Ensure 確実にする Contribute 貢献する Select 選択する Pioneer 開拓する Identify 確認する   提出前の最終確認チェックリスト グローバル化の影響で、海外や外資系企業へ応募することは珍しくなくなってきましたが、英文レジュメの作成に不慣れな人は多くいます。 そのため、ミスを犯して基本的な部分で採用側の評価を落としてしまうのはよくあることです。 ここでは、日本人が英文レジュメを書く際に犯しがちなミスを防ぐためのチェック項目を挙げておきます。 提出前に必ず確認するようにしましょう。  連絡先が正確に記載されているか  全角や丸囲み文字・数字・記号を使っていないか  写真添付、誕生日、性別など、必要のない個人情報が書かれていないか  文章は動詞のAction Verbから始まっているか  学歴や職歴は新しい順に書かれているか  退職理由などの必要のない情報は書かれていないか  応募側の希望に沿った内容になっているか  文章、表現、単語の繰り返しはないか  ピリオドを使用する場合、ピリオドの打ち忘れはないか  文頭は大文字から始まっているか  文法やスペルにミスはないか  余白があり、読みやすくレイアウトされているか  明瞭簡潔に自分をアピールできているか   英文レジュメFAQ 英文レジュメでよくある疑問点をご紹介します。ぜひチェックしておいて下さい。 英検は英語でどのように表記する? 「EIKEN Test in Practical English Proficiency」と表記します。 例: Passed The EIKEN Test in Practical English Proficiency Grade 1 in 2021 (2021年英検1級合格) 英文レジュメを入れる封筒には決まりはある? 用紙を折らずに済む大きさのものにしましょう。A4のレジュメでは、封筒のサイズは角形20号、角形A4号です。 在職中の職務履歴の内容は、現在形で書いた方が良い? 就業中の内容は、現在形で書きます。前職までは過去形で書きます。 レジュメの作成日は記載する? 記載する必要はありません。   カバーレターの書き方 英文レジュメで応募する際は、カバーレターと呼ばれる添え状をつけるのが一般的です。 カバーレターを添えることで応募先の採用担当者はあなたのレジュメに目を通すようになるでしょう。 カバーレターは3~4段落の構成にし、1段落目には志望動機などの応募に至った経緯を書き、 2~3段落目には経歴をもとにどのように貢献できるかをアピールします。 4段落目には面接の依頼と読んでくれたことへの感謝を書きます。 カバーレターをしっかりと書くことは、欧米のビジネスマナーを身に着けていることをアピールすることにもなります。 カバーレターには詳細は記入せず、文章は簡潔にすることがポイントになります。 カバーレターと履歴書のフォントを揃えると見やすくなります。 <カバーレターを書く際のポイント> ・ 宛名を採用担当者にする ・ 応募するポジションに合わせた内容にする ・ 履歴書の内容にとどまらず、自分を売り込む カバーレターのサンプル   まとめ 以上、英文レジュメの書き方についてご紹介しました。 上述の通り、英文レジュメには日本語の履歴書のような決まった様式がありません。 その都度見直して、ご自分のキャリアをより魅力的に表現できるようなかたちにアップデートしていきましょう。 また、有名企業の人事部では応募者が多く、一人一人のレジュメ全てに目を通す時間がありません。 そこで、どのようにすれば他の応募者より自分のレジュメを目立たせることができるか、と考えることが必要になります。 倍率の高い企業にはユニークなカバーレターを作るなど、工夫しながら応募してみましょう。
    アカデミックライティングとは?

    2023.09.26 /Tips

    Contents はじめに アカデミックライティングの特徴 ライティングの際の具体的な注意点 アカデミックライティングでよく使う表現 アカデミックライティングの書き方 まとめ はじめに アカデミックライティングとは、論文やレポート課題などの学術的な文章を書くスキルを指します。 アカデミック(学術的)な文章には厳格なルールが存在し、独自の文章構造やスタイルがあります。 普段の英作文に慣れている人でも、アカデミックライティングで必要なスキルは一般的な文章とは異なるため、 そのためのスキルを身につける必要があります。アカデミックライティングは、日本語の論文・レポートの書き方にも通底するので、 大学やその後の職場でのキャリアにも役立てることができ、大きなアドバンテージとなるでしょう。 大学などの学術機関や企業や団体では、ライティングに価値が置かれ、アカデミックな英語を使って書くことが多く求められます。 アカデミックライティングを身につけるためには、普段の英作文とは少し違ったアプローチ方法とポイントを学び、 あとはひたすら練習あるのみです。アカデミックライティングは英語を運用する能力の中でも高度なスキルであるため、 英語のレベルが中級から上級になってから取り組むことがおすすめです。 それでは、英語のアカデミックライティングとはどのようなものなのか、具体的なポイントを見ていきましょう。   アカデミックライティングの特徴 一般的にアカデミックライティングには以下のような特徴があります。 ・フォーマルな文体 日常会話など、カジュアルな文脈で使用するような単語や表現を避け、 ビジネスライティングや公式文書を書くときのような、フォーマルな書き言葉を使うことが推奨されます。 例えば、don’tなどの短縮形を使わずdo notと書く、ButやSoなどの接続詞を文頭で使用しない、 スラングや話し言葉を使わない、など。 ・先入観がなく公平な視点 アカデミックライティングは偏りがなく公平な情報の伝達を目的にしています。 作者の先入観や思い込みを排除し、確固としたエビデンスをもとに論旨を展開する必要があります。 すべての主張は関連性のあるエビデンスに裏打ちされている必要があります。 また、バランスの取れた視点が重要で、議論のあらゆる面を考慮し、主張に偏りがないことが重要です。 すべての研究・証拠・議論には疑う余地があり、書き手は特定のトピックについての立場をはっきりさせることが必要です。 ・明瞭で簡潔 意図していることが読者に正確に伝わるよう、明瞭で簡潔な言葉で書く必要があります。 できるだけ具体的に書き、曖昧な言葉の使用は避けます。 例えば、「perhaps」などの言葉は議論に自信がないかのような印象を与えるので避けます。 また、冗長な表現では、伝えたいこと・説得したいことが伝わりづらく、文章の目的が不明瞭になってしまいます。 意図する意味が変わらないのであれば、できる限り、より明快な表現に置き換えたり、省略したりしましょう。 ・集中的な議論で、構成がしっかりしている アカデミックな文章には、明確な目的がなければなりません。 関連のある研究課題や主題文から書き始めて、集中した議論に発展させましょう。 全体の目的に合った内容のみを盛り込むようにします。 アカデミックライティングにはしっかりとした全体の構成があることが重要です。 基本の構成は、序論、本論、結論の3段階です。 理路整然としていて、論理的に展開され、まとまりのある文章でなければなりません。 また、しっかりとした構成の文章になるよう、書く前の入念な推敲が必要です。 ・良い出典に基づいている アカデミックライティングとは、情報に適切な証拠を添えて論じていく科学的な文章です。 学術論文において、特定の事象や実験結果に対する主張をするには、それを裏付ける証拠が不可欠で、 それなしには研究論文で意見を述べることはできません。 そしてその資料や証拠をただ提示するだけでなく、重要なのはその繋がりで、論理的に主張が展開されていることが必要です。 アカデミックライティングの主張は、そこに書かれた情報が「論理的か、正確か、信じるに足るか、根拠があるか」 ということを判断されるので、情報には明確な根拠を添えて提示しなくてはなりません。 どのソースを出典として使うかは慎重に選びましょう。 例えば、ウィキペディアなどを出典とするのは望ましくありません。 ウェブサイトなどを出典にするのではなく、学術文献や大学図書館の情報などを使用するのがよいでしょう。 文献を引用する際は、ルールに則って適切に行わなければ、研究者であれば盗用とされ、 学生であれば減点、最悪の場合は退学扱いになるほど、厳重な処罰の対象となるため、 引用方法はしっかりと確認しておきましょう。 ・批判的であること アカデミックライティングは、ただ説明するだけの文章であってはなりません。 筆者は読む文献の内容をすべて受け入れるべきではなく、書かれている内容について、情報を分析し評価することが必要です。 それについて判断し、文章の中でどのように扱っていくかを考えなくてはいけません。 これはクリティカルライティングとも言われ、書き手は書く内容について批判的な立場に立てるほど、 深く理解していることが必要で、十分なリサーチをすることが要求されます。 ・正確で一貫性がある 文法や句読点、引用の表記が正しく書かれていることはもちろん、次のような項目が正確に書かれていることが求められます。 専門用語、数字の表記、略語・略称の表記、動詞の時制の表記、大文字の表記、アメリカ英語・イギリス英語の表記の違い、など。 アカデミックライティングは表記が正確でミスがないことが求められるので、提出の前に間違いがないか、よく見直すことが重要です。 第三者に校正してもらうことも有効です。 ・客観的 アカデミックライティングでは個人的・主観的な意見を述べてはならず、客観的でなくてはなりません。 つまり、書き手が思うことではなく、議論や情報に重点が置かれます。 したがって自分の考えを述べるとき、I think、I believe、in my opinion, youなどの人称代名詞は使いません。 アカデミックライティングでは次の例に示すように、非人称的な文章が使われます。 <悪い例> ・In my opinion… ・I think that… ・I like/dislike… ・I think the experiment shows… <良い例> ・This paper will argue that… ・It is evident that… ・Considering the results, … ・The results of the experiment imply… また、アカデミックライティングでは、感情に訴えたり主張を誇張したりすることは避けなければなりません。 自分の主張を訴えたいがために大げさな表現を使ったり、根拠のない主張をしたり、美辞麗句を並べたりするのはやめましょう。 アカデミックライティングで一番重要なのは事実です。感情的な言葉はアカデミックな文章では通常、使用するべきではありません。 例えば、何かをbadやterribleと書くのではなく、inadequateやpoorなどのように表現するのが良いでしょう。 <悪い例> ・ This horrible tragedy was obviously one of the worst catastrophes in aviation history. ・ Earnest Hemingway is the greatest writer of the 20th century, and his influence on all subsequent literature is enormous. <良い例> ・ The injury and mortality rates of this accident were among the highest in aviation history. ・ Ernest Hemingway is one of the best-known writers of the 20th century, and has had a significant influence on the development of the American novel.   ライティングの際の具体的な注意点 ・同じ意味ならできるだけ短い表現を使う 次の例のように、同じ意味ならできるだけ短い表現を使うようにしましょう。 ・in order to ⇒ to ・be able to ⇒ can ・prior to ⇒ before ・for the purpose of ⇒ to ・due to the fact that ⇒ because ・despite the fact that ⇒ although ・with regard to ⇒ about ・in the event that ⇒ if ・受動態ではなく能動態で書く 受動態で書くと、動詞の印象が弱くなり、動作主も分かりにくい上、文章が長くなりがちです。 能動態にした方が文章はすっきりし、言いたいことがダイレクトに伝わります。 ・There is/are 構文、It is …構文を使わない There is / are …の構文や、It is … to /that …構文などは、受動態を避ける理由と同じになりますが、 be動詞を使うと動詞の印象が弱くなり、文章も長くなりがちになります。 完全に使わないことはできませんが、できるだけ使わないようにするとよいでしょう。 よりダイレクトなActive verb を代わりに使えないか考えてみましょう。 ・Strong verbを使う Strong verbとは、具体的で、説明的で、示唆に富む動詞のことで、 複数の印象の弱い語句の代わりに1語で同じ意味を正確に印象深く表現できてしまう動詞のことです。 アカデミックな文章ではこうしたstrong verb の使用がおすすめです。 また、アカデミックな文章では句動詞の使用を避けます。 句動詞とは「動詞+前置詞または副詞」で成り立つ熟語動詞で、 例えばthink about(代わりにconsiderを使う)、give up(代わりにabandonを使う)などがあります。 ・否定文ではなく、肯定文で書く 否定文で書くよりも肯定文で書く方が直接的で伝わりやすいものです。 とはいえ、否定文が悪いというわけではなく、否定文を書くことに何ら問題はありません。 ただ、否定文より肯定文で書いた方が明瞭簡潔な文章になることがよくありますので覚えておきましょう。 ・不要な修飾語は削除する 明瞭簡潔な文章にするためには、無くても意味が変わらないものは外す、ということが重要です。以下のような表現は、削除するのが望ましいでしょう。 Actually, really, kind of, quite, very, type of, definitely, just, so 等 日常で書く文章ではこのような表現をよく使いますが、アカデミックな文章では避けましょう。 その言葉によって意味が変わらないのであれば、その言葉は必要ありません。 必要のない語彙は削除することがポイントです。全体の語数をできるだけ減らすようにしましょう。 ・意味の広い基本動詞は使わない アカデミックな文章では、日常会話でよく使うカジュアルな単語は使わず、フォーマルな表現を好むため、 get、do、put、have、take、make、giveなどのような基本動詞は避けた方がよいでしょう。 別の表現に置き換えられないか考え、例えばhad to は was forced toや was required to などに、 get はobtain に、take off はremoveにすると、より論文らしい表現になるでしょう。 ・And、But、Soを文頭に置かない 英語のライティングでは、文頭をAnd、But、Soなどの接続詞で始めるのは誤りです。 文頭には、Andではなく、In additionまたはMoreover、ButではなくHoweverまたはNevertheless、 SoではなくThereforeまたはHenceなどを使います。 間違えないようにしましょう。   アカデミックライティングでよく使う表現 英語のアカデミックな文章でよく使われる定番の表現があるのでご紹介しましょう。 論文では正確に伝わることが重視され、表現のユニークさは不要とされるので、型通りの表現が好まれます。 ・論文の目的を述べる表現 The purpose of this study is… この研究の目的は~だ This paper examines… この論文は~について調査する The main objective of this paper is… この論文の主な目的は~だ ・例を挙げる表現 For example, … 例えば~ For instance, … 例えば~ ・表で示す表現 Table A shows … 表Aは~を示している The graph A indicates … 図表Aは~と示している ・比較する表現 In contrast to… ~と対照的に On the one hand, …On the other hand, … 一方では~だ。もう一方では~だ。 ・引用する表現 According to A,… Aによると、~ A states that… Aが~と言っている A points out that … Aは~と指摘している   アカデミックライティングの書き方 それでは、アカデミックライティングを実際に書く方法を解説します。 (1)アウトラインと下書きを書く アカデミックな論文を書く際には、実際に書き始める前に計画を立てるところから始めます。 この準備に費やす時間はとても重要で、これをアウトラインと言います。 アウトラインを書くことで、書く内容をしっかりと計画することができます。 考えがまとまり、論文全体が理路整然とします。 アカデミックライティングは、家を建てることに似ています。 詳細な計画なしに家を建て始めたりはしないものです。 計画なしに家を建てたら途中で崩れてしまうかもしれません。 アウトラインは好きなように自由に書いて構いません。 図表でも何でも良いので、自分に合った書き方をしましょう。 もう一つ大事なことは、下書きを書くことです。下書きとは、まだ完成していない論文です。 筆者が何度も編集し、修正し、下書きを重ねることで論文は出来上がっていきます。 下書きを書くことによって、完成度の高い論文が出来ます。 (2)説得力のある主張をし、それを証明していく どのようなアカデミックな文章にも、主題があります。ライティングの中心となる主張が主題です。 主題とは、その論文の中で筆者が主張することであり、論文はその正しさを証明するためのものです。 論文の主題は簡単なものから複雑なものまで色々あるでしょう。 いかなるアカデミックライティングにおいても主題は重要です。主題となる主張は、短く要点を得たものでなければなりません。 (3)序論と結論をつける アカデミックな文章を書く際になくてはならない構成として、タイトル・序論と結論・参考文献といった要素があります。 タイトルや結論には、書き方に一定のルールが存在します。 タイトルはその文章の内容を端的に表す箇所です。 主題を説明し、興味を引き付けるようなものにしましょう。 タイトルに含まれる単語は、冠詞・接続詞・前置詞を除き全ての頭文字を大文字にします。 またサブタイトルを付ける際にはコロン(:)を使います。 アカデミックな文章では序論と結論はなくてはならないものです。 序論は、これから書くことを宣言する導入部分です。 その文章を書く目的や研究の方法を明らかにして、方向性を示します。 結論は、それまで書いてきたことから何が言えるのかをまとめる部分です。 本文の総括なので、本文中で述べていない新しい事象を盛り込んではいけません。 (4)参考文献をつける アカデミックな文章を書くとき、程度の差こそあれ、既にある文献を手がかりにして研究を進めることになります。 調査の際に参照した文献は、必ず参考文献として明記しなくてはなりません。 他の文献の情報や記述を、参考文献として明記せずに転載すると、剽窃(plagiarism)とされ、論文として失格とされてしまいます。 (5)校正してもらう 下書きを書いている段階で、間違いや修正すべき点を知るには、第三者に校正してもらうのが一番です。 自分の書いた文章を構成してくれる人を見つけて、フィードバックを受けてみましょう。 ライティングがより良いものになるはずです。 まとめ 英語のアカデミックライティングの特徴についてまとめてご紹介しました。 アカデミックライティングには様々な決まりがあり、初めは難しく感じるかもしれません。 習得するには書く練習が不可欠ですが、他の論文を読むことも同じくらい有効です。 ご自身の専門分野の内容の論文をたくさん読むことで、その特徴が分かってくるはずです。 練習を続ければ、必ず上達しますので、ぜひあなたも英語のアカデミックライティングをマスターしましょう!
    書き言葉・話し言葉の違い

    2023.03.31 /Tips

    Contents はじめに 書き言葉はフォーマルで話し言葉はカジュアル 書き言葉と話し言葉の違いの具体例 書き言葉にはルールがあり、話し言葉は自由 書き言葉の方が話し言葉よりも明快 世界標準の書き言葉をマスターしよう! まとめ はじめに 書き言葉は、文語とも言い、文章や改まった場面で使われる言葉であるのに対して、話し言葉は、口語とも言われ、普段の会話などのフランクな場面で使われる言葉です。 日本語の書き言葉と話し言葉には違いがあるように、英語のそれにも、明確な違いが存在します。注意しなければ、英語の書き言葉と話し言葉を混同して使ってしまうかもしれないので気を付けたいところです。そこで、両者の違いについての基本事項を理解し、英語の表現力の上達を目指しましょう。   書き言葉はフォーマルで話し言葉はカジュアル 英語の書き言葉には厳格なルールが多くあるため、フォーマルな表現になります。一方で、話し言葉はそのようなルールに則っていないため、表現が自由でより日常的な表現になります。 英語の話し言葉は表現がかなりカジュアルです。話し言葉である日常会話用語を使うと、フォーマルではなくカジュアルに話しているのだと受け取られます。ただし話し言葉はTPOを使い分けなければ、相手を不愉快にさせたり誤解を生んだりすることがあるので、注意が必要です。 書き言葉は、話し言葉よりもフォーマルな度合いはずっと高くなります。これは、書き言葉は丁寧な言葉遣いをしなくてはならないためです。ビジネスやアカデミックなどの場面では書き言葉を正しく使うことが要求されます。   書き言葉と話し言葉の違いの具体例 例えば、英語の話し言葉でよく耳にする単語に「(~のようなという意味での)like」があります。この表現は書き言葉ではあまり使われません。この言葉がなぜ話し言葉でそれほどまでに多用されるかというと、この言葉を使うと多くの説明が不要になる上に会話でより多くのことが伝えられるからです。それは会話をする上でとても便利なことです。 しかし書き言葉では、事情が異なってきます。書き言葉で「like」を使いすぎると冗長でカジュアル過ぎる印象を与えてしまいます。 例: (話し言葉) It was like Santa Claus coming in summer. (書き言葉) It was as if Santa Claus came in the summer. 文法に目を向けると、書き言葉では分詞構文や関係代名詞が多用されるのに対して、話し言葉では分詞構文はさほど使われません。書き言葉では、前の文章全体を先行詞とする関係代名詞を多用しますが、話し言葉ではあまり使いません。さらに、書き言葉で多用される過去完了は、話し言葉では単に過去形で表現することが多いようです。 例: (話し言葉)When I came home, she already went out. (書き言葉)When I came home, she had gone out. 話し言葉 書き言葉 たくさんの a lot of many, much 大人 grown-up adult 子供 kid child 男性 guy man ~したい wanna want to, would like to 省略形 I’vethat’s I havethat is ~だから So, Therefore, しかし But however   書き言葉にはルールがあり、話し言葉は自由 英語の書き言葉には、話し言葉に比べてはるかに多くの厳格なルールが存在します。正しい文法に則っていること、書き言葉に適した言葉遣い、表記上のルールなどがあります。書き言葉では、正しく使わなければならない表現や言い回しが存在し、その使い方を間違えると明確な誤りになってしまいます。書き言葉のルールは話し言葉よりも複雑であり、話し言葉の方が書き言葉よりももっと自由なのです。 この背景には、話し言葉ではその場で言い直すことが容易にできるのに対して、書き言葉では修正がきかないことがあります。話し言葉には柔軟性があり、言い間違えてもその場ですぐに訂正することができるのです。   書き言葉の方が話し言葉よりも明快 書き言葉では、事実や意図を正確に伝えることを目的としているので、分かりやすく簡潔な表現が使われます。また、誰が読んでも理解できるように、文法に則った完全な文章である必要があります。一方で話し言葉は言葉を省略したり、語順が乱れたりするなど、文法的に不完全な表現になりやすく、相手に正しい意図が伝わらないこともよくあります。したがって、書き言葉の方が話し言葉よりも明快な言葉だといえるでしょう。   世界標準の書き言葉をマスターしよう! 話し言葉には、方言、若者言葉、女性語・男性語、流行語のように様々なバリエーションがあり、地域、性別、年齢などによって言葉が変化します。一方で、書き言葉は一般的にはそれらの違いを超えた標準的な言葉なので、英語を話す人であれば誰にでも通用します。(※書き言葉でも、イギリス英語とアメリカ英語との違い等は存在しますが、理解できないほどの大きな違いには及びません。) また、TPOを考えずに話し言葉を乱用すると、相手を不愉快にさせたり、誤解を与えたりしてしまうことがあります。スラングを多用したり、言葉を省略したり、文法を無視した表現を使っていると、知性や品性を疑われてしまうこともあるかもしれません。 一方で、世界標準の英語である書き言葉を使って話すと、少し堅苦しいかもしれませんが、上記のように知性や品性を疑われる心配はありません。例えば、日本語を勉強している外国人が「はじめまして、私の名前はジョージです。先週アメリカから参りました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」と話したとしたらどうでしょうか。これと同じように、英語初心者がテキスト通りの書き言葉で話せば、むしろ誠実な印象を与え、相手の信頼を勝ち取ることができるでしょう。 文法規則に則った書き言葉を使えば、ミスコミュニケーションの心配もありませんし、相手との信頼関係を構築しやすくなります。書き言葉は相手に正確に伝えることを目的とした言葉なので、万人に分かりやすく、簡潔で、意思疎通しやすい言葉なのです。 以上の理由から、英語を勉強するならまずは書き言葉をマスターすることがおすすめです。アイディーで世界に通用する標準的な書き言葉を身に付けましょう!   まとめ 以上、書き言葉と話し言葉の基本的な違いについてご紹介しました。この他にもまだたくさんの違いが存在しますが、今回ご紹介したのは、英語学習初心者の方が、書き言葉と話し言葉の違いを大まかに理解していただけるようにまとめた内容になります。書き言葉と話し言葉に違いが存在するのは日本語でも同じことですので、それを念頭において、英語学習を続けていきましょう。
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