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件名

2023.09.30 /Tips

はじめに
英語メールを送るとき、どんな件名にしたらよいか、悩んだことはありませんか。メールを受信したとき、 最初に目にするのは送信者の名前(アドレス)と「件名」です。 多くの人は、忙しい日常の中で、件名を見てそのメールを読む、後回しにする、削除する、などの判断をしています。 なかには不要なセールスメールや迷惑メールなどもあり、メールを開かずに削除することもあります。 受信トレイに未開封のメールがたくさん残っていることはよくあることですが、相手がメールを開くかどうかは件名の書き方に左右されます。 それゆえ、相手が内容を読みたくなるような件名にして相手の関心をひかなくてはなりません。 このように英語メールにおいて、読んでもらえる件名を書くことはとても重要で、コツが必要です。 そこで、効果的な正しい件名の書き方を知り、ビジネスを円滑に進められるようにしましょう。 この記事では、効果的な件名の書き方についてご紹介します。
 
件名の役割
相手がメールの重要度を認識して確実に開いて読んでくれるように、件名は慎重に書く必要があります。 ある調査によると、用件の分からない件名は「不快に感じたメール」の上位にランクインしています。 件名の役割とは、メールの用件を受信者に伝えることです。そのため、件名からある程度、メールの内容が推測できるようなものでなくてはなりません。 メールの件名は、業務の効率化のために非常に重要です。 過去のメールを送信者で検索して件名がズラリと出てきたときに、曖昧な件名がついていると、すべて開封しなくてはならなくなります。 それではあまりにも効率が悪く、相手の貴重な時間を無駄にしてしまいます。 逆に、一目で内容が分かる件名がついていると、探しているメールが見つけやすいのです。 メールに適切な件名がついていると、管理がしやすく、業務が効率よく進められます。 それから、ひとつのメールにはひとつの用件のみ書くことが望ましいです。 複数の用件がある際には、違うメールに別の件名をつけて送るのが望ましいでしょう。
 
件名を書くときのポイント
・メールの内容を具体的、論理的、明確に伝える
忙しい相手にメールを開いて読んでもらうためには、内容が一目で分かる件名にしなくてはなりません。 せっかくメールを書いても、相手に開いてもらえなかったら意味がないので、相手が件名から内容の察しがつくように、 具体的に、論理的に、明確に書くようにすると、相手はそのメールが重要だと認識し、相手の行動を促すことができます。
・先頭に一番重要なキーワードを持ってくる
件名の先頭の単語ほど目につきやすいため、件名が長くなるときには、重要なキーワードはできるだけ件名の先頭に配置するようにします。 語数だけでなく、語順にまで配慮できると理想的な件名になるでしょう。 英語は本来、重要な単語ほど先頭に来る構造の言語なので、慣れてくるとこれも上手く出来るようになります。
・長すぎないようにする
件名には、メールの内容を「簡潔」に「明瞭」に書くことが重要です。パッと見てその内容が分かるようでなければなりません。 件名は、単語数で6~8語程度で書くのが一番望ましいです。 長すぎる件名は、要領を得ないものになってしまう上、受信トレイの画面で全文が表示されないこともあります。 相手がメールをスマホなどでチェックしている可能性がある場合には特に、重要な単語はなるべく件名の先頭に持ってくるなどの工夫をすると、見落としがないでしょう。
・短すぎないこと
件名が短すぎてもいくつかの弊害が生じます。 3~4語以下の件名では、メールの内容が十分に伝わらない可能性があります。 また、抽象的な件名は、スパムメールと間違われてしまうこともあります (スパムメールは、相手の情報が何も分からないので、抽象的な件名にせざるを得ません。) メールの件名が具体的であるほど、信頼性が高まり、相手にメールの重要性を認識してもらいやすくなります。 件名には多少の情報は盛り込み、最小限の単語で表現しましょう。
 
書いてはいけないNG件名
・件名を空欄にして送るのは、もってのほか
件名が空欄のメールは、スパムメールと判断されてしまうこともあります。 あるいはそうでなくても、重要なメールだと認識されず、開いてもらえないこともあるでしょう。 件名を空欄にして送るのはビジネスではマナー違反で、相手に失礼にあたります。
・短すぎる、または長すぎる件名
1単語だけの件名はスパムメールと誤解されやすいです。 短すぎる件名や長すぎる件名は、用件が伝わりにくいので、6~8単語程度を目安に短すぎず長すぎない件名にしましょう。
・件名があいさつの言葉
「Hello」「Nice to meet you」「How are you?」などのあいさつの件名もスパムメールと間違われるので、避けましょう。 たとえ差出人からスパムメールではないと判断しても、あいさつの件名は重要なメールではないと判断されてしまうのでおすすめできません。 あいさつは、本文で書けばよいことなので、件名に書く必要のないことは書かないようにしましょう。 件名はメールの目的を伝えるためのものですので、必要のない単語は省きます。
・全て太文字や大文字の件名
全て太文字や大文字の件名は、読みにくく、威圧的で相手にプレッシャーを与える表現です。 相手に対して失礼で感じが悪いとされているので、使わないようにしましょう。 また、全て太文字や大文字の件名は、スパムメールと誤解されることもあります。 近年では企業でIT教育が行われ、怪しいと思ったらメールを開かないよう指導されているケースもあります。 太字や大文字を使うのではなく、「Urgent」「Important」を先頭につけるようにしましょう。 件名で大文字にするのは先頭の文字だけか、各単語の頭文字だけにします。
・「!」や記号、絵文字などを使った件名
相手の注意を引くために「!」や無意味な記号をたくさん使うのは避けましょう。 ビジネスでは、絵文字や「!」の使い過ぎはあまり良い印象を与えません。 また、パソコンの絵文字や記号は文字化けすることもあるため、件名に使うのは避けた方が無難です。 記号や絵文字を使う際には、自分の品位を損なわないよう、メールの本文で上手に使いましょう。 さらに、文化によっては記号や絵文字に対する反応が違うこともあるので、注意が必要です。
・抽象的な件名
「Reference」「Notice」などのように漠然とした件名は、スパムメールと間違われたり、重要ではないとみなされたりすることが多いです。 何についてのメールなのか、内容を推測できるような具体性を出しましょう。
・件名に文章を書く
件名に本文で書くような文章を書いてはいけません。 例えば、「Could you make sure…」「Will you do…」「Would you like to…」などです。 件名からメールの内容が分かりづらく、良い印象を与えないので気を付けましょう。
<NGな件名の例>
Congratulations!
Hello
Information
Urgent
Please read
Thank you
Question
Call me!
Good news
For your information
Notification
How are you?
Hello, I have a question.
Order
 
件名を書く際の工夫・テクニック
・差出人名を件名に入れる
件名がどうしても抽象的にならざるを得ない場合には、自分の名前や会社名を件名に入れることもできます。 こうすることにより、件名が具体性を増し、スパムと間違われることはない上、用件もだいたい察しがつきます。 相手がメールボックス内で検索をかけたときも見つけやすくなるでしょう。
<例>
Request for appointment – Taro Yamada, ABC Corporation
・緊急のメールの場合
相手に早急に何かをしてほしい場合の緊急のメールでは、件名の先頭に「Urgent」と書きます(重要な場合は「Important」)。 また、いつまでに行動してほしいか、件名に期限も書いておくと、より効果的です。 件名欄の日付は目立つので、相手の注意を喚起することができます。 期限が明確に書かれている件名のメールには、返信率が高いという調査結果もあります。
<例>
Urgent: signing of contract necessary by May 5, 2023
Urgent: Reply by Monday – Questionnaire about Marketing
・返信が必要な場合は件名に書くと効果的
相手に返信してほしいときは、件名に「Please reply」「Reply by(日付)」などと書くことで、相手の注意を引くことができます。 逆に返信が不要な場合には、「No response needed」を使います。
・略語を使う
件名ではできるだけ単語数を少なくするために、略語を使うことも効果的です。次のような略語を使うことができます。
EOM (End of Message)
連絡内容が件名内で完結する際には、最後にEOMと書くと相手にも分かります。
<例>
Could you please send me the invoice? Thanks! EOM
NRN (No Reply Needed)
返信する必要がないときに使います。
<例>
Mr. Smith would like you to call him NRN
NFA (No Further Action)
相手に連絡したいだけで、相手は特に何も対応をする必要がない際に使います。
<例>
Ms. Tanaka will arrive at 2 pm NFA
FYI (For Your Information)
参考として何か情報を提供する際に使います。
<例>
Data on last month’s sales report FYI
 
良い件名の例
参考として、良い件名の例をご紹介します。これらに上記の説明であったような具体性を持たせる単語をうまく組み込んで、分かりやすい件名を作りましょう。
Inquiry about the sales report
Job Inquiry – Taro Tanaka
Error in Invoice No. 365
Request for the Estimate
Order Confirmation on No. TR196
Inquiring about your consultation service
Invitation to the President’s Farewell Party
Phone Call Request
Congratulation on your Promotion
Requesting new product idea – Due November 27
Thank you for your visit on February 23.
Thank you – Sales Manager Interview
Question about the Conference on October 3rd
これらの件名は、見ただけでメールの内容がだいたい想像できます。 このように内容の想像がつく件名がビジネスでは必要とされます。 たくさんのメールを毎日受信する多くの人は、開くメールの優先順位をつけなければならないので、 特に重要だったり急いでほしかったりするメールの場合には、相手にもそれが伝わるような件名にしなくてはなりません。
 
終わりに
メールの件名には、メールの内容を相手に理解してもらうという重要な役割があります。 簡潔にまとめなくてはなりませんが、単純すぎるとスパムメールと間違われてしまう恐れがあるので、 具体的な情報も盛り込む必要があるのです。件名からメールの内容がある程度分かるようにすることで、 重要なメールだと相手に認識してもらいやすくなります。 また、メールの件名を書くときは、相手の便利さに配慮し、相手の仕事の効率化を助けることも大切です。 昨今では様々なコミュニケーションツールがあり、件名のないメッセージのやり取りをすることも多くなりましたが、 ビジネスではメールの件名を書くことは基本的なマナーなので忘れないようにしましょう。 効果的な件名を書くように心がけて、ビジネスをスムーズに進めたいものですね。
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