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結語

2023.09.29 /Tips

はじめに
英語のメールや手紙では、最後に「Best regards」や「Sincerely」などの結びの言葉を使います。 これらの英語の結びの言葉は数多くあるので、何を使えばよいか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。 結びの言葉は、それぞれのニュアンスの違いを理解して、相手との関係性やメールの内容によって適切に使い分けなければなりません。 この記事では、ビジネスからカジュアルまで用途別に英語メールの結びの言葉について解説します。
 
英語の結びの言葉について
英語のメールや手紙では、特にフォーマルな場合、結びの言葉はマナーとして必ず書く必要があります。 何も結びの言葉がないと、とても失礼な印象を与えるので注意しましょう。 日本語では結語の「敬具」などを省略することが多いですが、英語では省略せずに様々なパターンで書きます。 一方、カジュアルなシーンで、短いメールやLINEなどのテキストメッセージなどには結びの言葉は必要ありません。 基本的には最後に自分の名前を書き添えるような場面で結びの言葉が必要だと覚えておきましょう。

英語メールでは、本文の最後に結語として結びの言葉と名前を書くのが一般的です。 ビジネスメールでは通常、結語とともに自分の名前、会社名、連絡先などの情報を含めた署名を添えます。 結びの言葉の最後には、必ずコンマを使用します。署名(名前・会社名・連絡先)の前は必ず改行します。 尚、性別をはっきりさせたい場合には、名前の後に「(Mr.)(Ms.)」を添えると良いでしょう。

<例>
Sincerely,
Robin Andrews (Mr.)
ABC Corporation
結びの言葉の役割としては、メールがここで終わることを示す、相手に謝意を表す、相手との関係性を示す、相手の反応や返信を促す、などがあります。

結びの言葉には様々な種類があって、英語のネイティブでも何を書くか迷うことがあるくらいです。 しかし、英語メールの結びの言葉は、ほぼ定型化されています。 いくつかある定型表現から、フォーマルさの度合い、自分と相手との関係、メールの内容などに応じて選べばよいだけです。 どのような表現があり、どのような使い分け基準があるのかを、まず理解しましょう。
 
フォーマルな結びの言葉
フォーマルなメール・手紙は、それほど親しくない相手や取引先、学校・役所などへ宛てたものです。 フォーマルなメールや手紙では、不適切な結びの言葉を使うと相手の心証を損ねることがありますので、注意が必要です。 結びの言葉は、フォーマルなものとカジュアルなものとで違います。まずは、フォーマルな結びの表現を見ていきましょう。

・Sincerely,
「真心を込めて」という意味で、心から敬意を表した表現です。フォーマル度がとても高く、ビジネスメールで最も一般的に使われる結語です。 相手にきっちりした誠実な印象を与えます。お客様や取引先、初めて連絡する相手、謝罪や公式な発表の際などに使われます。 とてもフォーマルで失敗がないので、ビジネスメールの結びに困ったら、これを使っておけばOKと考えて良いでしょう。 初めてやり取りをする相手や、上司へ丁寧な言い回しで結びたい場合に使うと良いです。日本語で言う「敬具」の意味に相当します。

また、Yours sincerely(「敬具」の意味、イギリス英語)や Sincerely yours(「敬具」の意味、アメリカ英語)などのように、 「yours」がつくと、さらに丁寧な表現になります。既に面識のある相手に使う結語で、単なる「Sincerely」よりもさらにフォーマルな印象を与え、 「あなたのことを大切に思っています」といったニュアンスになります。 アメリカ式の「Sincerely yours」の方がイギリス式の「Yours sincerely」よりも多少柔らかい印象があります。 yoursはもともとyour servant(あなたの家来)を指していましたが、 今は特別な意味はなく、「あなたのために働いています」「あなたのことを心から思っています」という意味の表現として使われます。 目上の人や、大切な顧客向けのメールに適切な、とても丁寧な表現です。
・Faithfully yours, / Yours faithfully,
「かしこ・敬具・よろしくお願いします」の意味です。非常にフォーマルな結びの言葉で、公式な文書や、相手の名前を知らない場合に使用されます。 つまり、宛名が「Dear Sir / Madam」「To whom it may concern」などのときの結びとして使います。 (これに対し、相手の名前が分かっているときにはYours sincerely / Sincerely yours を使います。)「Yours sincerely」と同様にとても丁寧な表現です。 こちらも、「yours」をつけた方がさらに丁寧な表現となります。
・Respectfully yours, / Yours respectfully
「謹んで・敬意を表して」の意味です。非常にフォーマルな結びの言葉で、権威ある相手や上司に対して敬意を示す際に使用されます。
・Cordially,
「かしこ・敬具・よろしくお願いします」の意味です。 相手にあなたがとても真面目である印象を持ってもらいたいときに使います。 初めてメールを送る相手に使うとよいでしょう。
・Yours truly,
フォーマルな結びの言葉で、ビジネスメールで比較的広く使われています。 「Best regards」や「Kind regards」よりも少しフォーマルな位置づけです。
・Regards
ややカジュアルに「敬意を込めて」という意味です。 「Sincerely」よりも少しくだけた表現で、スタンダードによく使われます。 丁寧ですが「Sincerely」よりもやわらかな印象を与えます。 カジュアルな中でもそこまで親しいわけではない相手、かしこまるほどではないけど、丁寧に対応したいときに使うとよいでしょう。 「Regards」の結びを使う相手は、既にメールでのやり取りを何回かしている相手に限ります。 全く面識のない相手や、打ち解けて話すことができない相手には使わないようにしましょう。 仕事上の関係でもそれなりに親しい関係の人(同僚や直属の上司など)や、少し仕事を一緒にした取引先に使うとよいでしょう。 相手に親近感を持ってもらいたいときに使ってみましょう。ビジネスパートナーにも友人にも両方使えるので便利な結び言葉です。
Regards,
ややカジュアルな表現です。相手との関係が友好的である、または何度もやりとりしている場合に使われます。 カジュアルなビジネスメールで使用するのに十分に適切です。 尚、「Regards」に「Best、Kind、Warm」などをつけるとさらに親しみのある表現になります。
Best regards
「最上の敬意の気持ちを込めて」の意味です。通常時に使う「かしこ、よろしくお願いします」にあたります。 「Regards」より丁寧な表現です。カジュアルなビジネスメールでは一般的で、多く使われています。 ビジネスでもカジュアルでも広く使える便利な結びです。
Kind regards
「思いやりと敬意を込めて」の意味です。尊敬の念を伝えるときに使う「かしこ、よろしくお願いします」にあたります。 「Best regards」よりもフォーマルで、多くのカジュアルなビジネスシーンで使用するのに適しています。 何か相手に頼みごとをする際に使うケースが多いです。
Warm regards
「温かい気持ちと敬意を込めて」の意味です。親しい人との間で使う「かしこ、よろしくお願いします」にあたります。 ビジネスで使用するのは避けた方がよいでしょう。 相手に不幸があったときや、相手が何か困難な状況に置かれている場合に気遣いを示す表現としても使えます。

「Regards,」系の結びでは、自分の名前は、面識があり気心が知れた相手であればファーストネームのみ、まだ親しい関係ではない相手であればフルネームを書きます。
 
カジュアルな結びの言葉
カジュアルなメール・手紙は、友人や家族・同僚など仲の良い人へ宛てたものです。 長い付き合いがあり仲良くなった取引先も含まれる場合もあります。 フォーマルな結びの言葉を親しい相手に使うと、よそよそしくて他人行儀な印象を与えてしまうので、 家族や友人などの親しい相手へのメールは、カジュアルな結びの言葉を使いましょう。 それでは、カジュアルな結びの表現を見ていきます。
・Best wishes,
「幸運を祈ります」「ご多幸をお祈りします」「健闘を祈ります」の意味です。友人や同僚などの親しい関係の人に使います。 カジュアルに、「うまくいくといいね!」というニュアンスの表現です。職場の同僚に対してなど、普段使いに適しています。 他にも同じ意味でいくつかのバリエーションがあります。
All the best,
Best,
Wishing you the best,
・See you,
「See you」は実際の会話でもよく耳にしますが、親しい間柄であれば、メールの結びの言葉としても使えます。 しばらく会う予定がなくても使える表現です。「Thanks」よりも親しみが込もっています。 他にも同じ意味でいくつかのバリエーションがあります。
See you later,
Later,
See you around,
See you soon,
Until next time,
・I look forward to seeing you again.
「お会いできるのを楽しみにしています」の意味で、仲の良い友達同士ではよく使われる結びの言葉です。 この結びは文章になるので、最後にピリオド「.」をつけましょう。「I can’t wait to see you.」なども同じです。
・Take care,
Take care,は、「体に気をつけて」「お大事に」「お元気で」「ご自愛ください」を意味する「Please take care of yourself.」を省略した言い方です。 さようならの代わりにも使われる一般的な英語表現です。似た表現には「Be well,」などもあります。
・Thank you,
軽い用事などの短いメールでは、結びの言葉が大げさになってしまうことがあり、そんなときに使えるのが「Thank you,」という結びです。
・Love,
「愛を込めて」の意味で、家族や友人、恋人に使う定番の表現です。ビジネスメールでは使いません。 必ずしも恋愛関係に限らず、軽く「大好きだよ」と愛情を伝える表現ですが、親しい関係以外では使わない方が良いでしょう。 どちらかというと女性が使うことの方が多いです。他にも同じ意味でいくつかのバリエーションがあります。
With love,
Lots of love,
Love always,
・Hugs
「ハグをあなたに」の意味です。日本には抱き合う習慣はありませんが、海外では親しい仲間同士の抱擁は当たり前の習慣です。 「Love,」と似た感覚で使われ、相手との距離を近づけたい場合や、愛情を伝えたい場合に使います。 「xxx」はキスの意味、「xoxo」はキスとハグの意味です。「Kisses,」「Kisses and hugs,」と書くこともあります。
・Have a nice day.
チャットで使える便利な表現です。 仲の良い友達同士でよく使われます。 「良い~をお過ごしください」の意味で、下記のように色々とアレンジできます。 この結びの言葉は文章なので、最後にピリオド「.」をつけましょう。
Have a great day.
Have a nice weekend.
Have a great holiday.
・Happy ~
西欧人はHappyという言葉を使うのが好きです。信頼関係ができた相手に、良い時間を過ごしてほしいと思った時に使うとよいでしょう。バリエーションは次のようなものがあります。
Happy Easter
Happy Monday
Happy Holidays
・I’ll keep you updated, / Keep in touch,
「また連絡するね」の意味で、今後も連絡を取り続けたい気持ちを伝えたいときにおすすめのフレーズです。
・Your friend,
「あなたの友」の意味で、友人に宛てたメールに使います。顔見知り、知り合い程度の相手に友好的な姿勢を見せ、親しみを込める結びです。目上の人に対しては失礼になるので、使わないようにしましょう。
・Good luck,
親しい友人を励ましたいときに使える定番フレーズです。
・Get well soon,
相手が体調を崩しているときに「お大事に」の意味で使います。
 
結びの言葉を使う際に注意したいこと
結びの言葉の最初の単語は、頭文字を大文字にします。 複数の単語からなる結びの言葉は、最初の単語だけ頭文字を大文字にし、残りの単語の頭文字は小文字にします。

<例>
Sincerely,
Best regards,
Looking forward to hearing from you,
英語メールの結びの言葉の位置には明確なルールがあり、結びの言葉の後ろにカンマをつけて、その下に名前をフルネーム(ファーストネーム、ラストネームの順)で書きます。 結びの言葉が文章で長い場合には、カンマではなくピリオドをつけることもあります。 手紙では右寄せにすることが一般的ですが、メールの場合は左寄せでよいでしょう。 下記のようなスタイルで書きます。

<例>
Best regards,
John Smith
結びの言葉は、手紙やメールの最後に相手への敬意や感謝を表すために使われます。 英語圏ではメールを送る相手に敬意を表すことが一般的で、適切な結びの言葉を使うことが望ましいですが、 組織や文化によっては、よりカジュアルなコミュニケーションを取り入れていることもあります。 そのような場合には、結びの言葉を省略することもあります。しかし通常は適切な結びの言葉を使うことが望ましいとされています。 関係性が微妙な場合には、「Best regards」や「Kind regards」を使用するのが無難でしょう。

英語メールでは、毎回1つの結びばかり使わないようにしましょう。 たとえば「Best regards」のように1つの同じ結びばかり使うのは表現の幅が狭いと思われてしまいます。 結びの言葉は書き手の感情を表すものなので、様々な結びの表現を使うようにしましょう。 その際にも、相手との関係性からカジュアル過ぎないか、堅苦しすぎないかに気を付けて選ぶようにしましょう。 結びの言葉は相手との関係性を築くために重要な役割を持っています。
 
終わりに
以上、英語メールの結びの言葉についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 一度にこれらすべての表現を覚えるのは大変なので、まずは使いやすい「Best regards」などを使ってみましょう。 そうしてビジネスやプライベートで英語メールを何度もやり取りしているうちに、結びの言葉を使う感覚が養われていくはずです。 そのようにして徐々に表現の幅を広げていきましょう。
結びの言葉がないからといってすぐに関係性が損なわれるわけではありませんが、 それがないと、人によっては失礼に感じたりすることもありますので、気を付けたいものです。 最後の結びの言葉はメール全体の印象を左右することもあるので、適切に使い分けて、相手に良い印象を持ってもらえるようにしましょう。
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