Contents
英語の句読点について
「.」ピリオド
「,」カンマ
「:」コロン
「;」セミコロン
「’」アポストロフィ
「” ”」クオテーションマーク
「-」ハイフン
「…」エリプシス
「( )」ブラケッツ(括弧)
まとめ
英語の句読点について
英語で句読点のことをpunctuationと言います。
日本語にはない、英語に特有な句読点(punctuation)は多く存在するので、どのように使えばいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、英語のライティングの際にはそれらを正しく使いこなすことが必要になってきます。
たとえ単語や文法が正しくても、句読点の使い方を間違えてしまうとライティングが台無しになってしまいます。
今回は英語の句読点の基本的な使い方についておさらいしてみましょう。
「.」ピリオド
日本語の句点「。」と同じで、ピリオドは文の終わりを意味します。
英語では「full stop(完全なストップ)」と言うこともあります。
話し言葉で「Period!」ということがありますが、それは「はい、おしまい!」という意味です。
・略語の後ろにつける際にも使う
言葉を省略する際に、略語の後ろにピリオドをつけます。
例:
Mrs. (ミセス)
Dr. (ドクター)
No. (ナンバー)
Mt. (マウント、~山)
Dec.(ディセンバー、12月)
Etc.(エトセトラ、等々)
「,」カンマ
カンマは、使い方によって意味が変わってしまうこともあるので、重要な句読点と言えます。
例:
Let’s eat, grandma! (おばあちゃん、食べようよ!)
Let’s eat grandma! (おばあちゃんを食べよう!)
日本語の「、」と似ていますが、英語ではもっと多彩な使い方をします。
カンマは文章を読みやすくする役割があるのですが、英語では曖昧に使うということではなく、ある程度決まったルールが存在します。
10以上のルールが存在する奥が深い「カンマ」ですが、ここでは頻繁に目にする主なルールを見ていきましょう。
・3つ以上のものを列記するときに使う
例:
I like apples, bananas, and oranges.
・2つの文をand、but、orなどでつなげるときに使う
例:
I baked some cookies for Susan, but she only ate one.
・IfやWhenなどを主節より前に置くときに使う
例:
If you will do your homework, the teacher will be happy.
・補足表現を挿入するときに使う
例:
The dog, which was very hungry, ate all the sandwich on the table.
・日付や年号を表記するときに使う
例:
On December 4, 2022, I celebrated my 50th birthday.
「:」コロン
日本人にはあまり馴染みはないですが、英語ではよく目にする句読点です。
・最も多い使い方として、前の文章の内容を捕捉する使い方があります。
コロンの前と後の文が、内容的にイコールになり、「それは・つまり・すなわち」でつなげる文になります。
ただし、コロンの前に来る文章は、独立した完全な文章でなければなりません。
My grandmother gave me really good advice: make new friends and keep the old.
・例を挙げるとき、リストアップするときに使う
These were the things that he gave me: vegetables, fruit, bottles of milk, bread and paper towels.
・引用文の前に使う
This was a phrase said by Anne Frank: “Whoever is happy will make others happy too.”
「;」セミコロン
コロンと同様、日本人には馴染みが薄いですが、英語ではよく目にする句読点です。
正確に使いこなすには難易度が高い句読点なので、使い方に迷ったら使用を避けて、新しく文を作るのが無難でしょう。
コロンとセミコロンの違いが分からず、混同されている方も多いのではないでしょうか?実はそれはネイティブでも同じことです。
・接続詞の代わりに文と文をつなぐ
文と文を繋ぐ役割は、コロンと同じですが、コロンは前後の文が内容的にイコールなのに対して、
セミコロンは前から後ろに時間・内容の流れで繋ぐニュアンスになります。
口語なら、接続語に “and / but / so ” などを使って、前後の文を繋げます。
下記例文を参照して、そのニュアンスをつかんでみてくださいね。
例:
We set out at dawn; the weather looked promising.
I bought a new car; it’s bright blue.
・具体的なリストを列記する際に使う
例:
The conference was attended by delegates from Paris, France; Paris, Texas; London, UK; Stockholm, Sweden; Colombo, Sri Lanka; and Mumbai, India.
It’s as easy as a,b,c; 1,2,3; doe, rae, mi.
「’」アポストロフィ
アポストロフィはそこに文字が省略されていることを示したり、所有を表したりします。
・省略形のときに使う
「I am」=「I’m」や「do not」=「don’t」などの省略形の場合に使います。
英語では頻繁に出てくるパターンです。単語間のスペースは不要なので、スペースはつめましょう。
・誰か(名前)の所有を表すときに使う
「誰々の~」と所有を表現する場合に使います。この場合は、名前と「s」の間にアポストロフィを入れます。
例:
John’s bag(ジョンのバック)
複数の人物の所有を表すときには、単語の最後(sの後ろ)にアポストロフィを持ってきます。
例:
I went to my parents’ house.(両親の家)
例:
She wasn’t able to remember the students’ names.(生徒たちの名前、複数)
「” ”」クオテーションマーク
クオテーションマークは日本語の引用符と同じで、人の発言を引用する際や、特定の作品名を表記する際などに使います。
・自分も含めて誰かが発言した言葉を1字1句違わずに引用する場合に、直接話法のケースで使う
例:
She said, “I want to go to the movies.”(彼女は、「私は映画に行きたい」と言いました。)
・本、小説、詩、記事などの作品のタイトルを表記する場合に使う
例:
I read the new book, “The Last Adventure.”(私は新刊の本『The Last Adventure』を読んだ。)
「-」ハイフン
ハイフンはダッシュと間違えやすいので、その違いをおさらいしましょう。
ダッシュはハイフンよりも長く、エンダッシュ (–) とエムダッシュ (—)の2種類があります。
ハイフン(-)は複数の単語を結合するために使用されるものです。
ダッシュは、強調・説明したり、導入部や結論であることを示したりするために使用され、
ダッシュで囲まれた部分に注意してもらうためにつけられます。
要するに、補足的で重要ではないことに使うパレンセシス( )の反対の使い方をします。
・2つ以上の単語をつなぐ場合によく使われます。その際、単語の間にスペースは必要ありません。
例:
well-known(有名な)
6-year-old child(6歳の子供)
all-you-can-eat(食べ放題)
mother-in-law(義理の母親)
sixty-four (64)
ex-girlfriend(元彼女)
「…」エリプシス
ピリオドが3つある表記で、日本語では「三点リーダー」と言われるものです。英語では「ellipses」と言います。基本的に前後に1つずつスペースを入れます。
・丸々文章を省略、または一部を省略する場合に使う
例:
Thoreau notes: “I learned ... that if one advances confidently in the direction of his dreams, ... he will meet with ... success. ... He will put some things behind, will pass an invisible boundary. ... In proportion as he simplifies his life, the laws of the universe will appear less complex....”
・くだけた文章でのエリプシスは、話者の思考がそれたり、躊躇したりする様子を表す
例:
If only he would … oh, it doesn’t matter anymore.
I didn’t really … well, what I mean … see, the thing is … I didn’t like it.
「( )」ブラケッツ(括弧)
括弧は日本語と同じように、基本的には補足説明をするための句読点です。括弧の部分を取り除いても、文の意味が通るようでなければなりません。英語の括弧には4種類ありますので、ひとつずつ簡単におさらいしましょう。
・Parentheses ( )
必須ではない情報で、関連しているがそれなしでも文章の意味が成立する場合に付け足す
例:
Last week she visited Tochigi (her hometown).
・Square brackets [ ]
括弧の中に括弧を使用したい際に使う
例:
(The “Enter” button is located on the right side of the keyboard [see the picture on page. 8])
・Curly brackets { }
数式やコンピューターのプログラムを表記する際に使ったり、並列の単語を並べるときに使う
・Angle brackets < >
Curly brackets と同様に、数式やコンピューターのプログラムで使ったり、二重にして > quotation mark と同じように使う
まとめ
句読点は、私たちの考えを整理し、伝えたいことが伝わりやすくすることを可能にしてくれるツールです。文の内容を正しく書くことができたとしても、句読点なしでは文の区切りや文を正しく分割することができなくなります。
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