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TOEFL iBT完全攻略1-対策方法・本番までの準備・本番での心構え

2023.03.28 /Tips

前書き
みなさんは、TOEFLとはどんな試験か、ご存知でしょうか。TOEFLは英検やTOEICのような英語検定試験で、世界で最もよく知られている試験の1つです。今回のブログでは、このTOEFLという試験に特化した内容をお届けします。 TOEFLを初めて知る方向けの情報・TOEFLの出題傾向・各パートの対策方法・本番までの準備・本番での心構えなど、初心者から英語スキル向上を目指す人まで、TOEFLを完全攻略できるブログ記事となっております。ぜひ最後までお読みいただき、TOEFL初挑戦のきっかけにしたり、TOEFLスコアの自己ベスト更新に役立てたりしていただければと思います。
TOEFLとは?
【試験の概要】
TOEFLは ”Test of English as a Foreign Language”の略で、全世界で通用する英語能力測定試験の1つです。現在ではTOEFLには紙ベースの試験(TOEFL ITP)とパソコン上で行うTOEFL iBTの2種類があります。日本国内や英語圏でよく知られているものはiBTの方で、海外留学や受験などに使える資格です。日本では近年、一部の大学の入学試験でTOEFL利用が認められており、英検やTEAPに並んで知名度が徐々に上がってきている資格試験でもあります。 TOEFL iBT (internet Based Test)はその名の通り、インターネットで行う試験です。Listening, Speaking, Writing の4技能を測り、それぞれ30点満点の合計120点満点となっています。 この30点満点の各パートは、大体2点刻みになっており(その回の難易度や相対評価によって変動もあります)、全てのパートで満点を取ることは非常に難易度が高いとされています。英検など他の英語資格との比較もよくされますが、TOEFL満点はTOEIC満点や英検1級合格よりも英語力が高いと評価されることが多いです。
【試験日について(準備・心構え)】
TOEFL iBTは試験会場に赴き、現地に用意されているパソコン上で全てを行う試験となっています。自分のパソコンとネットワーク環境があれば受験できるオンライン試験とは異なり、会場に設置されているパソコンに内蔵された試験データの入った専用の端末を借りて受験する形式です。 インターネット上で行う試験であるため、データ管理面でも受験者の公正性を保障する意味でも、セキュリティがかなり厳密になっています。試験会場ではまずチェーンのついた財布やネックレスや時計を含め、金属類は全て持ち込み禁止となっています。 また、電子機器についての取り締まりも厳しく、全て電源を切った上カバンにしまい、私物はロッカーや机の下にしまうように指示されます。(そもそも携帯電話を会場に持っていくこと自体が禁止されている場合もあります…!)また、試験会場によってはパソコン一台ごとに個人用のブースが設置されており、パーテーションによって覗き見などを物理的に不可能にしています。 試験中に使用できるのは会場に設置されたパソコン一台のみで、筆記用具も持ち込み不可となっています。でも、ご安心ください!メモ用紙と筆記用具(原則白紙の用紙1〜数枚と鉛筆1本のみ)は試験開始時に支給されます。(用途としてはListeningセクションで聞き取ったことのメモを取ることや、Speakingセクションの話すことのメモを取ることなど) また、試験開始時間に余裕を持って来ることが求められていますが、TOEFLは一斉開始ではなく、会場に着いた順に試験が開始します。会場に着くとセキュリティーを通り、席に案内されます。パソコンに内蔵された試験のプログラムによって一人一人管理されるため、会場内にいる他の受験者は自分と同じ時間で行動していないということが大きな注意点です!(試験開始後、パソコンにタイマーが表示され、その時間と指示に沿って解答したり休憩時間に入ったりします。) そのため、自分が早く会場に着けばReadingセクションを始める時間も他の受験者より早くなり、他の人が席に着いて試験を始める準備をしている時に集中して文章を読まなければなりません。しかし反対に、試験会場に遅めに着いてしまうと皆がReadingセクションを終えて休憩に入って音がしているところで長文読解を解かなくてはなりません。 最悪の場合、まだListeningセクションを解いているのに早くに来た他の受験者がSpeakingを始めていて会場内がうるさい、といった事態に見舞われてしまうことも考えられます。このように、TOEFLの最大の難関でもある[集中力]と[時間管理]という部分に関しては、かなりトレーニングして臨む必要性があります。
TOEFLの特徴と出題内容
TOEFLと聞くと、「海外の試験」「難しい」「英検1級よりもハイレベル」などのイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。これらの予測はあながち間違ってはいませんが、英検やTOEFLとはそもそも試験の出題内容や求められている知識が異なるため、これらとの比較が必ずしも適切な指標であるとは限りません。  TOEFLと、英検・TOEICなど他の試験との違いとは? 英検ではその級に対応したレベルの単語知識が求められ、アカデミックかつ時事的な内容が出題されます。また、TOEICはビジネス英語に特化した資格試験で、実際にありそうな模擬ビジネスシーンをベースにした出題が多く見られます。 しかしTOEFLは、英検やTOEICとは異なり、内容がアカデミックなものになっています。アカデミック、つまり「学術的」とは、「学問に関わる内容」を指します。具体的には大学で習うような心理学や社会学、科学、文化学など、または日常にまつわる雑学的な内容など、特定の学問に関わる内容での出題が大部分を占めます。 また、実際にアメリカの科学雑誌(Natureなど)にリリースされた実際の研究結果論文や新聞記事からの抜粋など、時事的な要素を含んだ出題も見かけることがよくあります。このように、TOEFLではアカデミックかつ実用的な英語の理解能力と発信能力が測定されると言えます。 日本でお馴染みの「英語の理解度」を測る英検やTOEICなどの試験とは違い、「英語で学ぶ」ということにどれほど自分が適しているのかを測られる試験となっているのがTOEFLです。ですので、TOEFLはその出題傾向も対策の方法も他の試験とは異なってきます。以下で詳しく見ていきましょう。
TOEFL全体の出題形式・注意点
【全体】
TOEFLは先述のように、4技能試験となっています。Reading, Writing, Listening , Speakingの4つのパートがあり、合計4時間ほどかけての試験となっています。(途中1度または2度の休憩時間あり、軽食持ち込み可能) TOEFL iBTの場合、パソコンの画面に4時間向き合って試験を受けることになりますので、そのような長時間の電子機器での作業に慣れていない人にとっては物理的に苦しいこともありそうです。かなりの精神力と集中力が必要になってきます。 また、文字に起こしてメモを取ることが難しいのも、高得点を取得することのハードルが高い理由の一つです。メモ用紙と鉛筆は渡されますが、限られた時間の中でパソコン上にある問題についてメモを取りながら解くというのはなかなか困難でしょう。
【ダミー問題について】
TOEFLで注意すべきなのが、アカデミックな内容であるため対策が特殊だということに加え、Readingと Listeningの2つのセクションにダミー問題が含まれているという点です。(ダミーとは英語で「嘘モノの」「○○もどき」などといった意味の言葉ですが、) TOEFLには採点に使用されない、受験者の統計を取るために混入されるダミー問題というものが存在します。例えばReadingでは通常大問が3つあり、解答時間は54分となっています。しかし、試験の回によっては大問が4つで解答時間が72分になっている場合があります。(大問1つあたり10問、18分計算)このダミー問題10問は、受験者の試験の成績には全く影響しません。つまり、ダミー問題を無回答で提出して0点であっても、真剣に解いて満点を取っても、全て無効な点数として処理されてしまうのです。 ただでさえ時間制限下で問題を解いている中、ダミー問題に出くわしたら回避したいと思って当然です。筆者も初めは「ダミー問題を見抜いて飛ばし、ボーナスの18分で本物の問題をじっくり解こう」と思っていました。ダミー問題のある試験回に要注意なのが、ダミー問題は試験中にも試験終了後にも受験者にはわからないということです。 ダミー問題だからといって難易度が違ったり問題数が違ったりするわけでもなく、通常のReadingないしはListeningの問題と同じように出題されます。そのため、ダミー問題を見抜くことはほぼ不可能だと言われています。(もしかすると特殊な見分け方が存在するのかもしれませんが、今のところ不可能と言われています。) 試験後の復習のためにもどれがダミー問題であったか教えて欲しいところですが、後日発表もないのが現状です。このため、ダミー問題のある回に当たってしまっても、全ての問題を集中して冷静に解き進める能力が問われてきます。解答時間はきちんと大問1つ分増やしてもらえるわけですから、時間的に不利になることはありませんが、長文を1つ多く読んだり聞いたりして問題をとかなくてはならないと考えるとダミー問題があるというだけでモチベーションが下がってしまうこともありそうです。
こんなハプニングも!
1問目が早速ダミーの場合、集中して解き進め、2問から4問が本物なのに集中力が切れてしまって実力を出すことができなかった、などのもったいないことも起こりうるということなのです…。集中力が切れてしまって半分しか正解できなかった4問目がダミー問題であればとてもラッキーですが、どこに混じっているかは誰にもわからないので、練習の時からたくさん長文を読んでも集中力を切らさないためのトレーニングが必要ですね。
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