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英語添削の重要性

2021.08.24 /Tips

はじめに
英語でも日本語でも、文章を書くとき、書き上げた直後の文章は基本的に不完全なものです。
誤字脱字があったり、途中で書き換えたために言葉の使い方や主述関係、論旨の流れがちぐはぐになっていたり、言葉に誤用があったり、コロケーションが不自然になっていたりすることもあります。そのため、どんな文章を書く場合でも、書き上げた後で読み直し、必要に応じて手を加えることはとても大切なのです。   これは何もライターや記者のようなプロに限った話ではありません。取引先へのメールであったり、重要な書類であったり、日常的な場面でも誤字脱字がないほうがより良いシーンは数多くあります。もちろん、誤字脱字をゼロにすることはとても難しいことですし、時には残ってしまうこともあるでしょう。
それでもゼロに近づけること、自分の文章の癖を理解し、相手の立場に立って読みやすい文章にすることはとても大切なのです。
 
自分で校正することの難しさ
ケアレスミスと言えるような基本的な誤字脱字程度であれば、自分で見直したときに発見することもできるでしょう。しかし、自分の中に根付いているライティングの良くない癖(同じような言葉ばかり使ってしまう、自分なりの表現だが第三者にとっては読みにくいなど)は自分では気付きにくいものです。   これは、校正をする際にはこれまで自分が無意識に書いてきた文章、それで何とかなってきた文章を第三者の視点で客観的に見て、数多くの文章と比較し、自分の文章にだけ見られる特徴やパターンを発見するということが必要であるからです。
これまで無意識に使ってきた文体を客観視することだけでも難しいですが、それに加えて自分の文章の癖を浮き立たせるために数多くの『自分以外の文章の文体』を知っていることも必要になるため、多くの場合は効果的に自分で校正することができないのです。   英文の校正を自分で行うというような場合、知っている語彙や文法の知識の範囲であれば、見直したときにケアレスミスを発見することはできるでしょう。しかし、知識として知らないことについて自分で校正することはできません。そしてもちろん、英文を書く上でも書く人によってそれぞれの癖がありますから、それを矯正していくこと(場合によっては強みとして伸ばしていくこと)の判断をするのはとても難しいのです。   これを解決するための方法としては、”時間をおいてから読み直す”という方法もあるにはあります。例えば今英文を書いて、それを半年後に読み直せば、自分の英文のエラーやコロケーションの不自然さをチェックし、自分の能力の成長を再確認することもできるでしょう。しかしこの場合、自分自身が成長して間違いを見つけられるようになるまでの時間が必要であるという難点もあります。つまり、間違いを犯した後、その間違いを修正するまでに時間が掛かってしまうのです。   また、正しい文法で書けていたとしても、「日本語のニュアンスを表現しきれていない、日本語で考えていた内容と違う意図で伝わってしまっている」といったケースも考えられます。
例えば「喫煙はご遠慮ください」と丁寧に伝えたい場合に ”Don’t smoke.” としてしまえば、文法的には正しくとも、「タバコを吸うな」といった強いニュアンスで伝わってしまう可能性があります。
人それぞれ言葉の受け取り方が違うこと、また文法的な正しさだけではカバーできないニュアンスの問題もあることから、特に英語においては、自分自身での見直しには限界があると言わざるを得ません。
 
第三者からの添削を受ける
ライティングの独学に存在する以上のような難しさに対するひとつの解決方法が、第三者からの添削を受けるというものです。信頼できる第三者からの添削を受けることで、自分の英文に頻発しているエラーや癖を見つけやすくなるのです。   信頼できる第三者とは、例えば自分が英語を教わっている先生や、身近なネイティブなどが考えられますが、それ以外にも添削サービスを利用するという方法もあります。添削サービスの場合は、添削のプロがこれまでに目にした数多くの英文というデータベースを活用しつつ、その学習者にとって何が『伸ばしていきたい良さ』であり『矯正した方が良い癖』であるかを判断しながら添削してくれるので、より精度が高い添削結果が期待できます。また、学校の先生や身近なネイティブに依頼するのと比べ、専門の添削サービスには多数の講師が在籍しているため、添削を依頼する頻度やペースにも気を遣う必要がなく、安定した学習習慣を身につけることができるという利点もあります。   そしてもちろん、英語の文章の添削の場合、英文法や語彙について自分の理解が足りていない箇所も明確になりやすいでしょう。
例えば「つい三人称単数のsを忘れてしまいがち」であるといったようなミスであっても、自分が普段からそうしたミスをしているとなかなか気付けないものです。しかし一度他人からその指摘を受けたら、今後は意識して書くことができるようにもなります。
 
多くの人が添削されるのを嫌がる理由
このように第三者から添削を受けることは大きなメリットがあることなのですが、多くの人は添削されるのを嫌がります。修正箇所が多いと自信を無くしてしまう、自分の意見や考え方が否定されたような気分になる、英語力が伸びていないように感じてやる気をなくしてしまう、なぜ・どのように修正されたのかが分からず改善に繋げられない、そもそも提出や復習が面倒である、といった点には、みなさんにも思い当たる節があるのではないでしょうか。   しかしだからこそ、添削を受けて短期間にレベルアップすることで、ほかの学習者と差を付けることができるという相対的なメリットも生まれてきます。これは特に受験勉強や資格試験対策など、ある程度勉強できる期間が決まっている場合で、競争相手がいる場合の選択肢として添削が有効であることを示しています。   さらに、何度か添削を受けているうちに添削箇所がどんどん減っていくことに気付くと、自分の成長を目で見て確かめることもできるので、やる気向上やモチベーション維持に繋がりやすくもなります。   現在はオンラインで添削を受けられる機会も多く提供されていますので、場所を問わず手軽に提出や復習ができます。さらに添削理由をしっかりと解説してくれるサービスを選べば、なぜ自分の英文が添削されたのか、具体的に理由を知って改善に繋げることができるでしょう。プロによる添削を受けることで、彼らのライティングスキルを学び、自分のライティングに取り入れることもできます。   ちなみに、添削された内容を手元に保存しておくこともできますので、自分が昔どういうところで間違えていたか、どういうところで躓いていたか、といったことを記録として残しておけば、自分が誰かに教える立場になったときの指導にも役立つかもしれませんね。
 
まとめ
文章を校正すること、見直して手直しすることは、物書きのプロでなかったとしても一般的に重要なプロセスです。しかしそれを自分の力だけでやろうとすると、どうしても限界があるものですし、当然ながら、手直しをするにもそういった校正のスキルが必要になります。   そこで信頼できる第三者に添削してもらうことで、自分では気付きにくいライティングの癖を見つけたり、文法的・語彙的な理解の穴を早期発見したりすることができるようになります。また、添削結果を記録として残しておけば、モチベーション維持にも、将来的に自分が誰かに英語を教えるときにも役立つでしょう。
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