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スピーキングとライティングの違い

2021.08.17 /Tips

はじめに
英語の勉強をしていく中で、リスニングやリーディングは比較的勉強しやすい部類だと言えます。
インターネットが自由に使えるようになったことで、海外の文章をクリックひとつで読んだり、YouTubeやPodcastなどで海外のMCが話すのを聞いたりすることもできるようになったからです。
しかしそんな中でも、スピーキングやライティングに取り組めずにいるという人も多いのではないでしょうか。
  今回は、スピーキングやライティングを学ぶことの大切さ、そしてスピーキングとライティングがどう違うのかということについて考えてみましょう。
 
スピーキングとライティングの重要性
前提として言えるのは、スピーキングを学ぶのもライティングを学ぶのも、それぞれで伸びる能力や目的とするゴールが異なるため、どちらも共に重要であるということです。
必ずしもネイティブのようにスピーキングしたりライティングしたり”しなければいけない”ということではありませんが、ネイティブと肩を並べてそういったことができる能力を持つということになれば、決してマイナスにはならないでしょう。
そのため、”ネイティブ並み”でなければいけないということはないものの、”ネイティブレベルを目指す”という目標自体は悪いものではありません。
  そしてネイティブレベルを目指すとなると、自分の目的や目標、伸ばしたい能力に応じてスピーキングの比重を大きくしたりライティングの比重を大きくしたりすることが求められます。
以下、スピーキングでどういったことが学べるかということと、ライティングでどういったことが学べるかということについて確認してみましょう。
 
スピーキングとそのフィードバックで学べること
スピーキングでは、主に対面でのコミュニケーションの自信をつけたり、実際の会話のリズムを体得したりすることができます。
実際の会話でどういう言葉が使われるのかといったことや、どういう省略がありえるのかといったこと、どういう言い方をすると伝わるのかというようなことなどは、相手を見つけてスピーキングで学んでいくのが手っ取り早いでしょう。
  また、発音や発声を勉強する上ではスピーキングが非常に有効です。自分自身で正しい音を出せているか、正しいイントネーションになっているかということを確認するのはとても難しいので、フィードバックをもらう方が分かりやすいということもあるでしょう。
そしてそのようにして自分の発音とイントネーションが改善すれば、それはリスニングにおいても良い効果として発揮されることが期待されます。
  勉強のためにスピーキングを学ぶということになると、具体的にはオンライン英会話を活用したり、英語に堪能な人物に協力をお願いしたりすることになるでしょう。
このときに難しいのは、その相手と予定を合わせて『会話の場』を設けなければいけないということです。
つまり、柔軟なスケジュールで予定を立てるということがどうしても制限されてしまいます。
  また、会話の中でフィードバックをするというのは教える側からしても中々難しいもので、特に文法的な誤りなどについては、目立つ文法的エラーや初歩的なもの、大きく意味を損なうようなものでなければ指摘されないということもあります。
  スピーキングにおいて第一に重要なのは『伝えようとする意志』や『話せるという自信』ですから、文法や語彙の拡張は二の次として、とりあえずどんどん話していこうと最初に考えることは間違いではありません。
ただ、『ある程度話せるようになってきたな』と感じたなら、そこから先はレベルアップの段階です。
文法や語彙の拡張、また伝わりやすい言い方や構文の理解といったレベルアップをするためのフィードバックをもらうのは、スピーキングの場だと難しいのです。
 
スピーキング学習のデメリットを補えるライティング学習
上記のようにスピーキングには「時間的制約」や「詳細なフィードバックを得ることの難しさ」といったデメリットもありますが、この点についてはライティングで解決することが可能です。
  まず、ライティングを添削してもらう場合、自分のペースで勉強することができます。自分のペースでライティングをして、完成したものを誰かにフィードバックしてもらうというようにすれば、スピーキングの場合のように時間を予約したりする必要もありません。
もちろん、ライティング自体を隙間時間を利用して書き上げるということも可能です。
例えば500 wordsの文章を書こうとしたとしても、一気に書き上げる必要はないのです。
  また、ライティングにおいてはスピーキングに比べて筆記された文章を添削するという形でフィードバックが行われるため、添削をする側も時間を取ってチェックをすることが可能となり、加えてフィードバックを一気に行うこともできるというメリットがあります。
また、特に初期は主に具体的な文法や語彙についての指摘になるため、納得感のあるフィードバックを得られる可能性は高いでしょう。
  さらに、ライティングに添削をもらう場合は自分が書いた内容とそれに対するフィードバックの両方を手元に保管しやすいという利点もあります。
後々に自分で見直して成長を確かめたり、学習の記録として残したりすると、学習を振り返ったときのモチベーションになるでしょう。
 
ライティングでフィードバックを受けるメリット
ライティングでは、単純に単語を並べれば良いというものではありませんから、文法や構造を意識しつつ意見を述べることになります。
そのような意識でライティングを行うだけでも自分自身の書き方の癖、自分がこれから勉強していかなければいけないポイント、よくやってしまうミスなどについて様々な発見があるものですが、第三者に添削をしてもらう場合、主に文法や語彙選択といった部分について細かいフィードバックを得られます。
このため、取り組みの初期から英語の基本となる文法と語彙の増強が期待できるのです。
  さらに、ライティングでフィードバックをもらう場合には、同じ文章に対して複数の人からフィードバックをもらったりすることも可能です。複数の人からフィードバックをもらうことができればより客観的な意見を取り入れることができるため、確実に弱点を潰すこともできます。
  そして加えて、ライティングの添削をお願いするとき、(スピーキングでプロにフィードバックをお願いするように)ライティングのプロに添削を依頼するということもできます。
その際、「特にこのあたりについて能力に不安があるので確認したい」ということを伝えれば、より自分が求めているフィードバックを得られる可能性が高くなるでしょう。
  こうしてライティングで文法と語彙を鍛えておくと、もちろん、スピーキングにおいても良い結果が期待できます。
ライティングで学んだ知識を活かして、より伝わりやすい言い方を取捨選択できるようになるからです。そうなれば、あとスピーキングで必要なのは自信だけということになります。
さらなるレベルアップとしては発音やイントネーションをよりスタンダードなものに近づけていくようにするのが良いでしょう。
 
まとめ
このように、スピーキングとライティングはどちらも重要な要素であり、『ネイティブのように英語を使いこなす』という目標からは、どちらを欠かすこともできません。
そして自分の目標に対してどちらの比重を高めていく必要があるかも、人それぞれでしょう。
  それでも文法や語彙といった英語の基本的なスキルを強化したいということであれば、フィードバックを受けやすいのはライティングの添削の方と言うことはできそうです。
自分の英語レベルをさらに高めたいと考えている人は、そうした効果を狙ってライティングに挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
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