Contents
英語添削について
なんのために英語を勉強するのか?~「生きた英語」を身につけるために~
ネイティブ講師の添削で役立つ用語集
実際にネイティブ講師に添削をお願いしてみましょう!~ネイティブ講師への質問の仕方~
ネイティブ講師の英文添削のメリット・デメリット・注意点
英語添削について
前回までのBlogでは英語日記の取り組み方や実際に使える表現についてお話ししましたが、皆さんは実際に英語日記を書き終わった後、完成した文章をどのように分析していますか?
自分で書いた英作文を振り返るとき、自身で語彙を調べたりしながらチェックしていく人が多いと思いますが、語彙の使い方や文法自体が合っていても、時制、主語、そしてニュアンスなどの細かな部分を見落としているかもしれません。そして自分では気が付かない程度のミスでも、ニュアンスが大きく違ったりネイティブに伝わらない表現だったりする場合があります。これではせっかく書いた文章も、実用性のないただの自己満足で終わってしまう可能性があります。そこで、英語専門家やネイティブ講師に添削指導をしてもらうことで、細かいミスを逃すことなく改善し、一回一回の練習が確実なものとなり、実用性のある「生きた」英語を身につけることができるのです。
今回のBlogでは、英語日記やエッセイ、英作文の添削についてご紹介します。それも普通の添削ではなく、「ネイティブ講師による添削指導」に焦点を当てていきます。
なんのために英語を勉強するのか?~「生きた英語」を身につけるために~
英語を勉強することの目的は人それぞれです。(資格取得のため、就職のため、留学の準備のため、出張のため、などなど…。)しかし、全ての方に共通して言えることが一つあります。それは、「「生きた英語」を勉強するに越したことはない」ということです。
「生きた英語」とは何か。それは、「英語圏で実際に通用する英語・英語表現」のことです。
「生きた英語」を学ぶためにはどうしたら良いか?それは、「英語を第一言語として話す人(ネイティブ)から直に学ぶこと」です。
この記事を読んでくださっている方々には、日本の高校や大学で英語の勉強をしていたり、社会人になってさらに自身の英語力をブラッシュアップしようと試みている方がいらっしゃるかと思います。
英語塾や英会話教室に通っていたり、学校にいるALTの先生に質問に行って勉強したりして頑張っている方も多いでしょう。
皆さんのように熱心に英語を勉強している方々から寄せられる相談の中で圧倒的に多いのが、「ネイティブの先生や知り合いがせっかくいるのに、なんて質問したら良いかわからない…」や、「日本語での文法用語すら怪しいのに、ネイティブ講師に英語で文法の説明をされても理解できる気がしない…」などです。
せっかくネイティブの方々と関わりを持てる環境にいるにも関わらず、自分からアプローチできなかったり勉強の話までできる自信がなかったりする方が多いのです。これを読んでくださっている皆さんの中にも、このように悩んだ経験のある方、いらっしゃるのではないでしょうか?
また、一番悲しいのが、「教科書の表現通りに書いたら試験でバツにされた」や「教科書に書いてあった通りに話したら “そんな言い方はしない”と言われた」という実態があることです。(これは全ての言語教育に共通して言えることですが、ネイティブ話者からすると「そんな表現実際にしない」というような表現も含まれてしまっているのが、教科書なのです。もちろんタメになる「生きた」表現も教科書にはたくさん入っていますので、教科書=意味がないということではありませんが…。)
実際、教科書で習った通りの表現が求められるのは学校の定期試験までで、実際に社会に出て通用する英語でなければ意味がないというのが現実です。高校や大学までは習った英語表現をそのまま暗記して試験で書けば点数がもらえますが、英検の2次の面接や実社会の場では「生きた英語」を即興で出すことができなければ意味がありません。そのように「生きた英語」を堪能に使いこなせるようになるために英語の勉強をしているのに、ネイティブ講師に「なんて聞けば良いかわからない」と言ってチャンスを逃してしまってはもったいないです!
では、このような「ネイティブ講師に添削を頼めない」、「教科書に無い「生きた英語」を学ぶにはどうしたら良いのか」といった問題を解決する方法を皆さんにご紹介していきたいと思います。今回も楽しみながら最後までお読みいただければ幸いです。それでは、始めましょう!
英検1級のライティング問題では、トピックが与えられ、それに対する自分の立場をライティングするところは他の級と同じなのですが、その立場を取る理由を3つ上げなければいけない点、また、準1級まで与えられていた、英作文をする上でのヒントになるポイントが与えられていない点が違いとして上げられます。
ここからどのようにライティングの骨子を組み立てていくべきか、ゼロから確認していきましょう。
ネイティブ講師の添削で役立つ用語集
皆さんの、「ネイティブ講師の添削を受けてみたいけど、解説を理解できるか心配」や「ネイティブ講師に質問したいけど、どうやって聞けばいいか分からない!」と言った気持ちを解消するための用語集です。
これらの表現は覚えておくと便利ですが、ネイティブの日常会話の中で使われることはほとんどありません。(私たちも日本語を話すときに品詞など気にせず自然と話していますよね。)ですので、これらを必死になって覚える必要はありませんが、頭の片隅に入れておくとネイティブ講師に文法的な質問をする際にかなりスムーズになります。
⓵時制 Tense
文法の中でも特に重要なのが、時制の一致です。「時制」は英語で “tense”と言います。以下では、それぞれの時制を英語で何と言うか、一つ一つ見ていきましょう。
【tense / 時制編】
・現在形 = present
・過去形 = past
・未来形 = future
・進行形 = progressive / continuous
・完了形 = perfect
これらを組み合わせて、「現在進行形 = present progressive」「過去完了形 = past perfect」「未来完了進行形 = future perfect continuous」のように使えます。
「現在形」のように、「進行」「完了」などの入らないただの現在時制の場合には、"present simple" のように "simple" が付くことも多いです。
⓶品詞 Part of Speech
次に、「この部分に他にはどんな副詞が使えますか?」や「ここは関係代名詞じゃないといけないんですか?」など、具体的な品詞名を含んだ質問をしたいときに特に役立つ品詞用語集をご紹介します。
【part of speech / 品詞編】
・名詞 = noun
・代名詞 = pronoun
・関係代名詞 = relative pronoun
「関係のある人・親戚」はrelatives と言ったり、「比較的」はrelativelyと言いますので、関連して覚えておけるでしょう。
・動詞 = verb
・形容詞 = adjective
・副詞 = adverb
☆動詞(verb)や形容詞(adjective)を修飾するため、「動詞など(verb)に付け足す(add)」でadverbなどと覚えてしまうと面白いかもしれません。
・前置詞=preposition
・助動詞 = modal verb
・接続詞=conjunction
☆これも言葉の成り立ちから理解すると覚えやすいです。
CoやConには「二つ以上のものを合わせる」や「共に」の意味があります。
例:combine(合体する・合流する), cooperate(共同作業する), coworker(同僚・共同作業者), coexist(共生する)など
また、junctionに関しては高速道路でのジャンクションなど、日本語でも「接合・接続」などの意味で通じますので、覚えやすいかと思います。
・間投詞=interjection
☆これも部分で分けて成り立ちから覚えるのがオススメ!
interは元々「何かに仲介する」「遮る」「またがる」などの意味があります。
例:interfere(干渉する、妨げる), international(国際的な・国境を超えた)intercultural(多文化的な)など
また”ject”は何かを投げかけたり放ったりするイメージです。
例:project(動詞)(放つ、放映する、映し出す)projector(プロジェクター・映像を放って映し出す機器)reject(拒否する、誘いなどを跳ね除ける)
*上記の品詞名だけでなく、どの単語においても部分ごとに意味を持っている場合が多いです。それぞれの意味をなんとなくでも把握できていると、新しい単語に出会った時にも意味を予想しやすくなります!!
⓷各品詞の種類
ここでは、それぞれの品詞の種類とその英語名について紹介していきます。
【article / 冠詞】
・定冠詞(the) = definite article
・不定冠詞(a)= indefinite article
☆”definite”には「決まった」「定まった」「固定の」と言った意味があります。そしてこれの頭に否定の意味の”in”が付くと、「定まっていない」の意味になります。
また、definiteの関連語としては”definitely”などがあります。これはよくネイティブスピーカー同士の会話でも登場する単語です。
例文:A. “Do you want to go out to the movies tonight?”
B. “Definitely!”
訳:A.「今夜映画観に行きたい?(=行かない?)」
B.「もちろん!(=絶対、決定、確定、etc…)」
このようにネイティブの方同士ではカジュアルなシーンでよく用いられます。
【noun / 名詞】
・単数形 = singular
・複数形 = plural
・可算 = countable 省略形:C
・不可算 = uncountable 省略形:UC
☆カタカナ表記もする”single”は「一人の、一つの、単数の」の意味、可算は数える(count)ことができる(able)なのでcountableになります。それに否定の”un”がつくと、「数えられない」の意の”uncountable”になります。
この4つに関しては考えるまでも無いかもしれません。【複数形=plural】だけ意識して覚えておきましょう。
【verb / 動詞】
・動名詞 = gerund
・to不定詞 = to-infinitive
・他動詞 = transitive verb
・自動詞 = intransitive verb
☆”transitive”は「transitionできる状態」という意味で、”transition”は「動く・変化する・移行する」など、動作のある状態を示します。映画のtransformerも「変化する/させる人・変化できるもの」となり、同じ意味です。つまり、他の要因によって変化できてしまう動詞が”transitive verb”となり、他の要因関係なしに、自身でのみ変化する動詞は”intransitive verb”となるのです。
⓸文の構成
【sentence pattern / 文型】
・主語 = subject
・動詞 = verb
・目的語 = object
・補語 = complement
・節 = clause
・文 = sentence
・語彙 = vocabulary
【態・法 / form・mood】
・能動態 = causative form
・受動態 = passive form
・仮定法 = subjunctive mood
☆日本の中学高校で習う「第一文型」から「第五文型」などは”first essay type”などと訳されますが、ネイティブの方との会話内で文型の名称を言うことはほとんどありません。
もし「第四文型で書くとどうなるか教えて欲しい」などの質問をする際には、「第四文型で書くと」ではなく「SVOOで書くと」に置き換えるとネイティブ講師には伝わりやすくなります。
実際にネイティブ講師に添削をお願いしてみましょう!~ネイティブ講師への質問の仕方~
これまで、ネイティブ講師に英文添削をお願いするときに役立つ用語や表現をご紹介してきました。全てを覚える必要はありませんが、一つ一つ目を通し実際に使えるようにしておくと良いでしょう。しかし、文法用語だけ知っていても実際にネイティブ講師との対話やメッセージを通してきちんと質問し、「生きた英語」に近づけなければ意味がありませんよね。
ここでは、これまでに紹介した用語を実際どのように使ってネイティブの方へ添削をお願いすれば良いかや、自分の書いた文章について質問をするときに使える表現などを紹介していきます。
【状況別 質問表現集】
・同じ意味で他の言い回しや表現がないか知りたいとき
“Are there any other phrases to say the same thing?” 「同じことを言うのに他の表現はありませんか?」
“Is there another way to say this?” 「これを言うのに他の言い方ありますか?」
・文法があっているか知りたいとき
“Is the grammar correct/OK?” 「文法は合っていますか/大丈夫そうですか?」
☆文法全体をgrammarと言います。grammar はスペルミスの多い単語なので注意です!
・他の文型で同じ文章を書きたいとき
“Is there a different grammatical way to write this?” 「これを言うのに他の文法的な方法はありますか?」
“Are there other grammatical structures to say the same thing?” 「同じことを言うときの他の文法的な構造/形はありますか?」
・ネイティブ講師から見て自分の書いた文章が自然なものかどうか知りたいとき
“Does this make sense (to you)?” 「これは(あなたにとって)通じますか?/意味が伝わりますか?」
“Is this a natural phrase?” 「この言い回し(フレーズ)は自然ですか?」
“Do native speakers say this?” 「ネイティブの方はこのような言い方/表現をしますか?」
上記のようなパターンを使って聞くことで、[文法的な正解]と、[実生活で通用する表現の正解]を学ぶことができます。また、文法的に合っていればバツにはなりせんので、実際に英語圏で伝わる「生きた英語」が学びたい方はきちんとネイティブ講師にその旨を伝え、一回でできるだけ多くの「生きた英語」を習得してしまいましょう!!
【細かい文法について具体的な質問をするとき】
・「5文目で、過去形を使うべきですか、現在完了形を使うべきですか?」
"Should I use the past tense or present perfect tense in the fifth sentence?"
・「最終行で、動名詞とto不定詞のどちらを使うべきか迷いました。」
"I was not sure whether I should use the gerund or to-infinitive in the last sentence."
★赤や青のように実際の文法用語を用いた質問をすることで的確に伝わるというメリットがあります。しかし【状況別質問表現集】でもご紹介したように、「文法的におかしなところはありませんか?」と聞くだけでも赤や青の部分について解説してカバーしてくれる可能性は高いので、実際の用語を忘れてしまってもきちんと質問さえできれば大丈夫です。
実際、第二言語として英語を「勉強」した人でないと詳細な文法用語などを把握していない場合も多いです。日本人ネイティブの私たちも例えば「連体詞とは」と言われてもすぐに答えられませんよね。(ちなみに連体詞は体現を修飾して意味を詳しく説明する言葉で、自立後で活用がなく、主に連体修飾語になるそうです。「大きな山」の「大きな」や「あの山」の「あの」などだそう。)
ネイティブ講師の英文添削のメリット・デメリット・注意点
最後に、ネイティブ講師に質問をする際のメリットとデメリット、そしてネイティブ講師に添削を依頼する際の注意点をご紹介します。
【メリット】
・実際に英語圏で使われる表現を学ぶことができる。
「生きた英語」の習得を早めることができる!
・英語で質問し英語で解説を受けることで、スピーキングやリスニングの勉強にもなる。一石二鳥!
・ネイティブ講師とのやりとりの中で新たに浮かんだ疑問などをさらに質問し、より多くのネイティブに近い表現を学ぶことができる。
などなど
【デメリット】
・文法をしっかり勉強したい人向けには難しい
(英語の文法用語を使って質問したとしてもそれを的確に教科書通りに説明してもらえない場合も考えられる。)
ある程度基本的な文法知識や英会話能力が備わっている人はぜひネイティブ講師に挑戦してみてください!そうでない方はまずは日本人の講師や日本語の話せるネイティブ講師に積極的に声をかけてみてはいかがでしょうか?
【ネイティブ講師に添削を依頼するときの注意点】
・ネイティブスピーカーに近い表現で添削をお願いすると、場合によっては砕けすぎた表現になってしまう可能性がある。
事前に「〇〇という試験対策なのでフォーマルでかつ自然な表現で」や「英会話練習のための下書きなので、話し言葉メインで自然な表現で」などと、自分の英作文練習の用途や目的、希望の文章トーンを説明しておく必要があります!
・ネイティブ講師によって「自然な英語」の感じ方が違い、解答や解説に統一性がなくなってしまうことがある。
まれに、ネイティブ講師によって意見がずれてしまうことがありますが、文法的に正しければ間違いはありません。英語が母語の人でも生まれた国や地域によって「自然な英語」の感じ方は様々ですので、食い違った意見が複数あった場合には標準的なものを採用するようにしましょう。
★自分の英文に自信を持ちましょう!
ネイティブ講師、日本人講師に関わらず、自分の英文にまずは自信を持って添削をお願いすることも大切なことのうちの一つです。英語が苦手でも自分で語彙を調べたりして一生懸命書いた文章ですから、自信を持って添削をお願いしてみましょう!
特にネイティブ講師の方は社交性に富んでいて、コミュニケーションを取ることが好きです。今自分が持っている知識に自信を持って書いたり話したりし、さらに勉強しようと励めば、講師の方々はさらに協力したいと思ってくれます!
まだネイティブ講師に添削指導を依頼したり話しかけたりしたことがない方は、これを機に、今回紹介した用語集や表現を使って添削指導をされてみてはいかがですか?
【受験生必読】見直しのプロになろう! 〜和文英訳のコツ・高得点を狙う戦略〜
2022.02.15 /Tips
Contents
和文英訳・訳抜けの減点を防ぐコツ
和文英訳の攻略法
和文英訳とは何か? 和文英訳の コツ
和文英訳の最終チェック
まとめ
和文英訳・訳抜けの減点を防ぐコツ
今回は大学受験を控えた高校生や英語資格の試験対策中の方向けに、高得点を簡単に狙う方法をご紹介します。
まず初めに、「和文英訳」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
「そのまま単語ごとに訳せば良いから読解よりは簡単」といった印象もあれば、「日本語の意味にピッタリ当てはまる英単語が無いと困ってしまう」など、様々なイメージがあると思います。和文英訳は、どのように取り組み、どのようなところに気をつければ良いのでしょうか。
今回のブログでは、和文英訳を解く上での戦略と注意点について触れていきます。ぜひ最後まで目を通していただき、和文英訳で一点でも多く得点できるようにしましょう!
和文英訳の攻略法
さて、早速ですが、皆さんは英語の試験の問題を解くとき、どのように問題と向き合っていますでしょうか?なんとなくで問題を解いてしまっていないでしょうか?
どの科目のどんな試験にも共通して言えることですが、高得点の鍵となるのは、「作問者の意図」を汲み取り、「作問者が求めていることに合う形」で答えることです。和文英訳の問題では第一に、何が求められているかを理解することが、得点への第一歩となります。
例えば「今日学校に行って数学を勉強した」などの簡単な文章であれば、それをそのまま英単語に当てはめて自然になるように単語を並び替えれば良いかもしれません。しかし、入試レベルで扱われる和文は日本語レベル的にも高く、英語の直訳を並べれば良いという単純作業では対処できないことがほとんどです。特に長文読解の中で出題されるような和文英訳では、「意訳」が求められ、どのように「意訳」するかも点数にダイレクトに影響します。ここでは、基本的な和文英訳の解き方と、訳抜けを防ぐ方法をいくつかご紹介します。
和文英訳とは何か? 和文英訳の コツ
和文英訳でまず必要なのは、「問いにきちんと答えられているか」の確認です。和文英訳では「直訳しなさい」という指示はまずあり得ません。日本語にはあるけれど英語には無い表現は山のようにありますし、その逆もまた然りだからです。作問者は、直訳できない状況下で、どのように元の和文を解釈し、それをどのような思考回路で英語に直しているか、その能力を評価する目的で、「和文英訳」という問題を出題するのです。このことを理解した上で、和文をまずはじっくり解釈していく必要性があります。
ここでは、和文英訳は主に日本における入学試験や資格試験の問題をベースにしていきます。
⓵元の和文の分析〜正確な和文解釈〜
まず初めに誰でも行うのが、問題になっている和文を読むことです。ここで大事なのは、「ただ読むのではいけない」ということです。状況説明や心情説明が入っている、経済に関する用語が出てくる、仮説的な話をしている、過去の話をしているなど、元の和文に関するあらゆる情報を汲み取り記憶し、自身の作成する英文に組み込んでいく必要があります。
⓶単語のチェック〜「言い換え」の重要性〜
和文を見てすぐに、「え。この日本語の意味の英単語知らない」と冷や汗かく経験は誰にでもあるはずです。特に形容詞ではド忘れも含めて、直訳の単語が見つからずパニックになってしまう人も多いでしょう。そんな時は、一度深呼吸をして考えてみましょう。「この日本語を別の日本語で言い換えると何になるだろうか」と。
専門用語などは話が別ではありますが、この方法は適切な英訳を見つけやすくする簡単な方法です。
例えば「感動した」という言葉が元の和文に入っていたとします。「感動する」は英語では “moved”や“impressed”などと訳すことができますが、日本語の「感動する」に相当するピッタリの英単語は存在しません。そんな時、言い換えが大変役立ちます。「感動した」は文脈によっては「感心した」「驚いた」「衝撃的だ」「嬉しかった」など、日本語同士で様々な言い換えが可能では無いでしょうか。直訳の単語が思いつかない・単語を忘れてしまったという場合は、このように「言い換え」を心がけましょう。
言語学習においてもその他でも、よく「これを幼稚園生に説明するとしたらなんと説明するか?」という問いかけがありますが、聞いたことがあるでしょうか?和文英訳の際も同じです。元の和文を見て英訳が想像できない場合は、「この日本語を簡単な表現で言い換えたらどうなるだろうか」と考えてみましょう。
作問者は、高度な単語表現や専門用語の知識を求めているのではなく、「言い換え」の能力、すなわち「日本語と英語、両方の語彙力」と「想像力」、そして直訳が無いときにすぐ言い換えをして対応できるかという「行動力・判断力」を試しているのです!
⓷作文と確認作業〜「文章ベースでの正確な訳」〜
和文をしっかり解釈し、必要に応じて日本語の言い換えも行なったところで、いよいよ英文を構成していく段階に入っていきます。ここで大切になってくるのが、「必要な構成要素の確認」です。
和文の確認が済んだら、まずは自分の解釈した和文を英語に直していき、文章を構成していきます。ここで忘れてはならないのが、「単語ベースでの正確な訳」ではなく、「文章ベースでの正確な訳」を心がけることです。
「単語ベースでの訳」や「文章ベースでの訳」とは、どのようなものでしょうか。
「単語ベースでの訳」とは、先述したように、元の和文に含まれている日本語の単語をそのまま英語に直そうとすることで、間違った和文英訳の代表例です。本来、日本語の意味を変えずに英語でそれを表現することが和文英訳のゴールなので、「この単語を用いて英訳しなさい」などの指定がある場合を除いて、単語レベルでの直訳はあまり重要ではありません。
では「文章ベースでの訳」とはなんでしょうか。これがまさに「意訳」の意味であり、それを実現させるために必要なのが「必要な構成要素の確認」の出番です。「構成要素」とは、①で確認済みの「元の和文の分析」の際に見つけたはずの、英訳に含むべき要素です。これには名詞・形容詞・感情表現・時制表現・代名詞や指示語など、様々な品詞の単語があると思います。これら一つ一つがあっての「元の和文」ですので、自身の作る英訳でもこれらを含む必要性があります。要素によっては欠かしてしまうと文章全体の意味がガラッと変わってしまうものもありますので、要注意です。
和文英訳の最終チェック
<構成要素のチェック方法>
必要な要素の確認には、「部分ごとに線を引くこと」を一番オススメしています。
日本においての入試や資格試験は、一部を除きまだまだ紙ベースでの試験が多いかと思います。紙ベースでの試験の最大の長所・恩恵は、自分の手でメモをとって確認しながら作業を進められるところです。これを最大限活かし、必要な要素のチェックリストのボックスに(チェック)を入れていくようなイメージで、確認作業を行います。
英文を作成し終えたら、自分の英文に含むことができた箇所は、問題文の日本語に下線を引きましょう。そうすることで、下線を引いていない箇所は英文に含んでいなかったということに気づくことができます。
(→この際、うまく訳せていない箇所は波線にするなどすると、見直し後の訂正がしやすくなり、より正確な英文を書けるようになります。)
⓸(おまけ)オンライン試験の際のチェック方法
上記は紙ベースでの試験の場合という大前提がありましたが、ではオンライン型試験ではどうすれば良いのかと戸惑う方もいらっしゃるかと思います。
オンライン試験の場合は、メモを取ることが許されている場合と許されていない場合で大別し、主に2つのやり方があります。
まずメモを取っても良い試験形態でしたら、紙ベースでの試験の際と同じように確認作業を行うことがオススメです。メモに1から書くことが大変な場合は、①でチェックした「必要な構成要素」をナンバリングし、番号ごとに自身の英文に含めているか見落としてしまっているかを確認していくこともオススメです。
次に、メモを取ることが許されておらず、完全にパソコン画面しかない場合です。これには筆者も苦戦した経験があります。(特にオンライン試験に慣れていない場合は長時間スクリーンを見続けていることの物理的な眼精疲労や集中力の途切れも、かなり厄介な問題です…。)
メモを取れない場合は、パソコン上に同じ日本語訳を二つ入力しておき(コピー&ペースト)、自分の英語訳に含むことができた部分から文字を消していく、という方法があります。最後まで消されずに残った箇所は、英文に含まれていない訳抜け箇所となり、文章の見直しが必要だということが発覚します。
例文)
問:以下の文章を英訳しなさい。
和文:「コロナウイルスの蔓延は日本のみならず世界の経済の停滞を余儀なくさせた。」
(以下、解答者のメモ書き。直訳の難易度の高い表現は「」で示してある。)
<和文の主旨>
「コロナウイルスの蔓延で、日本と世界の経済が停滞せざるを得なくなった。」
コロナウイルスの蔓延で・によって→due to/because of/ since
<必要な構成要素・単語解釈>
「コロナウイルスの蔓延で、日本と世界の経済が停滞せざるを得なくなった。」
コロナウイルスの蔓延で・によって→due to/because of/ since
・コロナウイルス
Coronavirus/ Covid-19
・「蔓延」=「拡大」「広がる」「多くの人が罹ること」
spread/ widespread/ many people get infected/ more infections
☆「蔓延」はspread以外にもcreepなどと訳すこともあります。
「広がる」という簡単な日本語に「言い換え」ができるだけでこんなにも簡単に訳せることがわかります!
・日本「のみならず」=「だけでない」「日本以外の国も」
not only Japan but also other countries/ Japan and other countries as well
☆「のみならず」と聞いて戸惑っても、「言い換え」一つで、高校英語で習ったような簡単な表現に変身!
・世界の→world/ global
・経済/経済の→ economy/ economic
・「停滞」=「滞り」「伸び悩み」「止まる」「成長がわずか・なし」
stop growing/ little(/no) growth
☆「停滞」はstagnationという直訳ですが、これを知らなくても言い換えることが可能です!
・「余儀なくする」=「他に選択肢がない」「どうしようもない」「仕方ない」
no other choice/ no choice but to〜/ do nothing else but〜/ be forced to〜
このような思考プロセスとメモ書きを経て
*線を引いて「確認作業」(言い換え箇所は赤、意訳箇所は青で表示)
解答例1)
「コロナウイルスの蔓延は日本のみならず世界の経済の停滞を余儀なくさせた。」
The spread of the coronavirus made not only Japan but also the world to have no choice but to have little economic growth.
解答例2)
「コロナウイルス の 蔓延 は 日本のみならず 世界の経済 の 停滞 を 余儀なくさせた。」
Due to(/Because of) the spread of the coronavirus, not only the Japanese economy but also economies worldwide were forced to face little economic growth.
解答例3)
「コロナウイルス の 蔓延 は 日本のみならず 世界の 経済の停滞 を 余儀なくさせた。」
The creep of the coronavirus made not only the Japanese economy but also economies all over the world to have no choice but to face an economic stagnation.
☆アイディーで課題に取り組む場合にも、例えば日本語対訳欄に、同じ日本語文をふたつ入れておき、見直しをするとき、英文に含めた箇所を消していくようにするとよいでしょう。消されずに残った箇所は、英文に含まれていない訳抜け箇所となります。
※この部分が残っていたり訳抜けがあったりすると、原稿が返却されてしまう可能性もあります。その意味でも、普段からアイディーで「訳抜けのない英文」を作る練習を重ねておくとよいですね!
※どうしても書けない・間違えてしまった、などは仕方ありませんが、うっかり訳抜けやケアレスミスで減点はもったいないですね。防げるミスは、見直しをしてしっかり防いでいきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は大学受験を控えた高校生や資格取得のために対策中の方々向けの、「和文英訳のコツ・高得点を狙う戦略」をご紹介しました。
今回ご紹介した「言い換え」や「必要な要素の確認」は、和文英訳でなくても様々な英語学習の場面で役立つ方法です。今回のブログでご紹介した能力は英語学習には欠かせないものですので、是非取り入れてみてはいかがでしょうか?
これまでの対策方法の中で自分に合ったものがある方はそれも維持しつつ、今回のポイントである「言い換え」「必要な構成要素の確認」など、多角的な視点を意識しながらさらなる英語のスキルアップを目指しましょう!
英検1級ライティング対策 -出題例と攻略法-
2022.02.01 /Tips
Contents
英検1級のライティングについて
英検1級のライティング出題例
SPRE/Rの活用
ライティングの基本の確認
まとめ
英検1級のライティングについて
英検1級のライティングは、与えられる単語数が200〜240と多く、それでいて与えられるトピックも抽象度が高かったり、様々な議論が可能で捉えどころが難しいものであったりすることが珍しくありません。
そのため、仮に日本語で同じ課題を与えられたとしても難しいと感じるようなことも多いかもしれません。この記事では、英検1級のライティングにおいてどういった対策が可能であるかについて考えてみましょう。
英検1級のライティング出題例
まずは英検1級でどのような問題が出題されるのかを見てみましょう。
<TOPIC>
Agree or disagree: Globalization is a preferable trend for the world we live in
<出題内容の概要>
・TOPICに対し、自分の意見と理由を「3つ」書く
・必要な語数は200~240語
英検1級のライティング問題では、トピックが与えられ、それに対する自分の立場をライティングするところは他の級と同じなのですが、その立場を取る理由を3つ上げなければいけない点、また、準1級まで与えられていた、英作文をする上でのヒントになるポイントが与えられていない点が違いとして上げられます。
ここからどのようにライティングの骨子を組み立てていくべきか、ゼロから確認していきましょう。
SPRE/Rの活用
最初に賛成か反対かを考えるのはこれまでとは変わりません。賛成と反対、どちらの意見の方が書きやすいだろうかと考えてみて、自分の立場を決めましょう。
もちろん、書きやすいと感じる方を選べば、本来の自分の立場と一致していなくても構いません。
ただ、直感的に『賛成だ』や『反対だ』と思ったとしても、よくよく考えてみると逆の立場の方が論理を組み立てやすいと気付くこともありますので、一度それぞれの要素についてまとめてみると良いでしょう。
こうした場合の手法として役立つのが、SPRE/Rという考え方です。
SPRE/RのSはSituationを表します。これは、問題の状況や定義について考えてみることです。
これは、今回の例のトピックなら、「現状、グローバリゼーションの波は世界的に広がりつつある」や「グローバリゼーションとは、社会的・経済的な国家間の垣根を越えて活動が行われることだ」といったことを確認します。
PはProblemを表し、現状の状況にどのような問題があるかを考えます。今回の場合、
・「グローバリゼーションの現状に問題はない」と考えると肯定派
・「グローバリゼーションに問題はある」と考えると否定派
に近づくことになります。
問題がある場合、具体的にどのような問題があるかを考えましょう。例えば、
①『低賃金な外国人労働者の参入による国内の生産者への賃金が低下する』
②『多くの人が国境間を行き来することになるため、規制が必要になる』
といったような問題が考えられます。反対派の意見の場合、ここで3つ以上の否定材料が見つかれば、それを軸にライティングしていくことができるでしょう。
RはResolutionを表し、この問題に対しての解決策を考えます。これはProblemを受けているものなので、賛成派の場合は解決策を考える必要はありません。反対派の場合、
①Problem『低賃金な外国人労働者による国内生産者の困窮』 Resolution『外国人労働者を雇う比率を法律で規定する』
②Problem『規制の必要性』 Resolution『先進国に倣うなどして迅速に制定していく』
などの解決策が考えられます。このResolutionをそのままライティングに盛り込もうとすると単語数をオーバーしてしまう可能性もありますが、Problemについて自分の意見と異なる立場も想定しておくことで、それに対するさらなる反論を含んだ自分の意見を論じ、エッセイにさらに説得力を持たせたり、足りない単語数を補ったりすることもできるようになります。
EはEvaluationを表し、自分の意見のプラス要素や、対立意見のマイナス要素を評価します。例えば『グローバリゼーションは良いことだ』と考える場合、自分の意見のプラス要素としては
・『自国に限らず生産や事業を行うことができるのでコストを安くすることができる場合がある』
・『より地理的制約なしに事業を行うことができれば、全体としての競争が高まり、成長が促されることが期待できる』
・『発展途上国でも先進国の技術を借用しやすくなる』
といったことが挙げられるでしょう。
そして、対立意見のマイナス要素としては『グローバリゼーションを過度に規制した場合のデメリット』について考えることになりますので、
・『グローバリゼーションを取り入れている国に対して成長率で遅れを取る可能性がある』
・『鎖国状態になれば国際的な立場が弱まる』
といったことをまとめておくと良いでしょう。この部分は、グローバリゼーションについて賛成する場合の理由付けとして活用することもできます。純粋にグローバリゼーションのメリットをふたつ挙げた後に、グローバリゼーションを取り入れない場合のデメリットをひとつ挙げる、といったような組み立てにすることも可能です。
一方、反対意見の場合は『グローバリゼーションを行う場合のメリット』と『現状の問題点』を比較し、現状の問題点の方が重みが強いということを主張することになります。対立意見を擁護する必要はありませんが、例えば
Welcoming many foreign workers for lower compensation will undermine the position of domestic workers whose paycheck tends to be more expensive; this concern overrides the benefit of globalization like a rapid international growth.(33単語)
「低賃金で外国人労働者を多く受け入れることは、比較して賃金が高い傾向にある国内労働者の立場を弱めることになり、これは国際的に急成長できるといったようなグローバリゼーションのメリットを上回る懸念事項である」
のようにひとつの文章に組み込むことでこなれた印象の文章を作ることもできます。
そして最後のRはResultを表し、これまでのSPREを総合した結論を述べる段階です。現状、問題、解決策、比較評価を経た上で、自分の立場を明確にしましょう。
このように、SPRE/Rによって意見をまとめることで、賛成・反対のどちらの方がライティングをしやすいかということを考え、あとは実際にSPRE/Rに乗っ取って文章を作ると良いでしょう。
例えば賛成派の場合、
『自分はグローバル化に賛成である』
『グローバル化にはメリットがある』
『グローバル化しない場合のデメリットもある』
『したがってグローバル化に賛成である』
といった流れになります。
一方反対派の場合は、
『自分はグローバル化に反対である』
『グローバル化にはデメリットがある』
『したがってグローバル化に反対である』
という流れになり、グローバル化に関するデメリットの中で
・『このデメリットについて抜本的な解決方法が見つかっていない』
・『このデメリットを解決するには時間がかかる』
・『このデメリットはグローバル化する場合のメリットを上回った懸念である』
といったところに言及すると説得力が増します。
では、上記で出たアイデアをまとめてみましょう。まずは、グローバリゼーションについて肯定的な意見を述べる場合には、『グローバリゼーションはデメリットよりもメリットが多い』
理由1『自国に限らず生産や事業を行うことができるのでコストを安くすることができる場合がある』
理由2『より地理的制約なしに事業を行うことができれば、全体としての競争が高まり、成長が促されることが期待できる』
理由3『発展途上国でも先進国の技術を借用しやすくなる』
といったことを考え、デメリットとしては
『低賃金な外国人労働者の参入による国内の生産者への賃金が低下する』
『多くの人が国境間を行き来することになるため、規制が必要になる』
といったことを伝えるのが目的になってくるでしょう。ここでは、既に3つの理由が出ているため、『グローバリゼーションに肯定的な意見』で文章を作ってみましょう。
I believe that globalization is favorable to us.
Globalization means removing barriers between economies of countries all over the world, so we can have a more efficient and inexpensive way to operate our traditional business which would have been otherwise infeasible. For example, we may get the cream of the crop from a leading foreign company and take advantage of lower cost operation in another country whose legal minimum wage is not as high as in our own country.
Plus, such a global competition will encourage all of us to improve and enhance the quality of the business, leading to the rapid growth and greater satisfaction of consumers. Our rapid growth indicates that of the whole economy we are involved in, where we can expect new innovations to be given birth to.
Globalization is not only good for developed countries but also for developing countries, for they can make use of state-of-the-art technologies of developed countries to do their business; such an advantage would not have been an option should we choose another way to do the business internationally.
For these reasons, I advocate that globalization is a good trend for human beings. While I understand that some people are concerned about its risk,
as we all are benefited by globalization somehow, we cannot do without it now. What matters is not whether globalization is good or not but how and to what extent we should embrace globalization.(238単語)
ちなみに、自分の意見に関連した3つの理由については厳密に同じである必要はありませんが、それぞれがおよそ同じくらいの語数(内容の濃さ)になるのが望ましいでしょう。
SPRE/Rと実際のライティングの時間配分は人によるところですが、自分のライティングのスピードを客観的に覚えておいて、
例えば「自分は200wordsの英文を書くのに20分かかる」ということであれば、SPRE/Rでの意見まとめに10分くらい使うと想定し、
全体の時間の30分をライティング問題にかけられるように全体の時間配分を工夫するといったことが必要になってきます。
ライティングの基本の確認
もちろん、SPRE/Rによって完璧な論旨や論理を組み立てることができたとしても、ライティングの基本ができていなければ点数を取ることはできません。スペルミスや文法ミスなどはもちろん、例えば同じ意味をどれだけの単語で言い換えられるかなどもポイントになります。
例えば『影響』という言葉を使いたいとき、すべてがinfluenceでは語彙に乏しいと判断されてしまうかもしれません。名詞でinfluenceを使うだけでなく、affectという動詞を使ったり、その他impactやcloutなどの単語を使いこなせたりすると、より印象が良いでしょう。なかでもaffectは『特に悪影響を与える文脈で使われる』やcloutは『(人や組織が持つ)政治的影響力の文脈で使われる』といったことまでおさえておくと、より良い英文を書くことができるようになります。
日頃のライティング練習において意識的に語彙を増やすようにするためには、知っている語彙で満足するのではなく、「これで良いのだろうか」や「もっと良い表現があるのではないか」と常に疑ってみることが大切です。第三者から添削を受けられる場合には、講師の表現例を参考にすると自分のレーダーになかった語彙を知る機会になることもあるでしょう。
まとめ
今回は英検1級のライティング対策として、SPRE/Rという手法を解説しました。もちろん、これまでの記事で扱ったようなアイデアマップ(マインドマップ)を活用することも有効です。
英検1級のライティングは求められる文字数が多いため、それだけしっかりと文章として成り立っていることが期待されます。ロジカルに文章を組み立てていくことで説得力のあるライティングを目指しましょう。また、どのようなテーマが出てきても困らないよう、普段から幅広いトピックに関心を向けて、自分なりの意見を持っておくということも重要ですね。
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