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英文ライティングの難しさ

2021.09.15 /Tips

はじめに

英語にはスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングと4つの技能があるとされていて、どの技能も極めようとすれば同じくらい難しいのは間違いありません。しかしライティングは、中でも”ごまかし”が利かないと言えます。

 

例えばスピーキングは、伝えようとする意志があれば文法が多少破綻していても、またドンピシャの語彙が出てこなくとも、コミュニケーション自体は可能ということがあります。
リスニングは相手の表情や声色からも情報を得ることができますし、リーディングの場合も知っている単語を追うことで何となく意味を推測することができます。もちろん、これは決してライティング以外の3つの技能が簡単だという意味ではありません。円滑なコミュニケーションを取りプロフェッショナルとして活躍したいなら滑らかでウィットに富んだ言い回しができるようなスピーキングが求められますし、相手の言っていることを正確に聞き取ることはどのような場面でも重要ですし、単語を追うだけで文法を知らなければ誤読してしまうことにもなります。

 

それでもライティングが難しいと考えられるのは、『適当な知識で何とかする』ことが困難であるからです。チャットや短いメール程度であれば何とかなるといったような場合でも、ビジネスパートナーに込み入った事情を説明するためのメールであったり、会議をまとめた議事録であったり、同業他者の動向をまとめたレポートであったりと、ある程度まとまった”文章”を書く必要があるとなると、付け焼き刃の知識ではどうにもなりません。

 

作文とは技術である

これは英語でも日本語でも言えることなのですが、文章を書くということは誰にでもできることではありません。母国語を知っているということが即ち作文能力があることを示しているわけではないのです。これがなぜかと言えば、まとまりのある文章を作るということは、論理を組み立てるということだからです。

 

まとまりのある文章は、導入から結論に向かって読者を誘導する流れを持ちます。その流れの中で具体的な例示をしたり、結論を補強するための論拠などを述べたりするわけです。しかし、論理的に文章を書くのは難しいものです。大学生であれば卒業論文などを書く機会がありますが、社会人になってからはそういったまとまった文章を書いたり、そうした文章を書くための指導を受けたりする機会は滅多にあることではありません。

 

英作文は英訳ではない

英作文をするとき、まず日本語で文章を作ってから、それを英訳するようにして作文を試みる人もいます。このアプローチ自体は間違ったものではありません。しかし、ここには落とし穴があるのです。

 

それは、日本語と英語では単語の並びが異なるということです。また、文と文を繋ぐ要素についても、細かいところに違いがあります。例えば日本語の場合、逆接の接続助詞である”が”が用いられます。この”が”は文末につきますが、英語の場合の逆接の接続詞であるbutは文頭につきます。つまり、”意味が反対になった”と読者が感じるタイミングが違うのです。そしてこれは、日本語で文章を読んでいるときと英語で文章を読んでいるとき、読者がその先に何を期待しながら読むかが根本的に異なるということでもあります。

 

例えば、ここで先ほどの日本語の文章を読み返してみましょう。

“英作文をするとき、まず日本語で文章を作ってから、それを英訳するようにして作文を試みる人もいます。このアプローチ自体は間違ったものではありません。しかし、ここには落とし穴があるのです。”

 

このとき、想定される読者の思考の流れは、次に括弧で示すようなものになります。

英作文をするとき(英作文の話か)

まず日本語で文章を作ってから(確かにそうするな)

それを英訳するようにして作文を試みる人もいます(お、これは自分のことだ)。

このアプローチ自体は間違ったものではありません(自分は正しいんだな)。

しかし(え、違うの?)

ここには落とし穴があるのです(落とし穴ってなんだ?)。

 

一方、この日本語の内容を英語で書くと次のようなものになります。

When writing something English, some people write Japanese first and then translate it into English to compose a piece. While this approach per se is not wrong, they may fall into a pitfall.

 

このときに想定される思考の流れは、次のようになるでしょう。

When (これは場面設定だな)

writing something English (英語を書くときの話か).

some people (そういう人も居るという例示だな)

write Japanese first and then translate it into English to compose a piece (自分もそういううちの一人だな).

While (〜だが、〜と同時に、のどちらかの意味だ、何についてだろう?)

this approach per se is not wrong(ああ、「このアプローチは間違ってはいないが/いないと同時に、・・・」という流れか。続きが気になるなあ。),.

they may fall into a pitfall(「落とし穴に落ちる」のか! 落とし穴って何だろう).

 

このことから、日本語を読んでいるときの思考の流れと英語を読んでいるときの思考の流れには違いがあることが分かるでしょう。例えば日本語の場合は『英作文をするとき』まで読まないと場面設定であることが分かりませんが、英語の場合はWhenの時点で既に場面設定であることが分かります。また、日本語なら「〜作文を試みる人もいます」まで読まなければその文章が肯定文か否定文か分かりませんが、英語の場合は some people write を読んだ時点で肯定文であることが明らかです。こうした事実から、日本語を単純に英語に訳すのではなく、英語という言語の特徴を理解した上で、改めて英語的な表現で書くことが英作文においては必要であるということになります。

 

また、表現レベルでも、直訳的表現だと伝わりにくくなってしまうということもあります。例えば『英作文をする』を直訳しようとして、『英作文』がEnglish compositionだと分かったからといって、When doing English composition… という言い方をするかどうかと言えば、あまり一般的ではないのです(それよりも例文のように、When writing English… のように表現をかみ砕く方がより英語的になります)。

 

まとめ

特にまとまった文章を書くときに求められるようなライティング力は一朝一夕で身につくものではなく、付け焼き刃の知識で何とかなるようなものでもありません。それは、まとまりのある文章を書くということは論理的に話をするということであり、英作文をするということは英語という言語の特徴を理解して文章を作っていく必要があるということだからです。

 

そういった英文ライティングを学ぶなら、信頼のできる第三者にフィードバックをもらうのが良いでしょう。特に校正や推敲のプロに見てもらえば、やりがちなミスや日本語からの直訳的表現など、自分では気付きにくい癖を知る機会にもなります。その上でより良い言葉選びや言葉遊びといったものを考えていくことで、自分なりの文体というものができあがっていくのです

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